ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が現地９月５日、敵地でのボルティモア・オリオールズ戦に１番・投手兼指名打者で先発出場。登板予定だったタイラ・グラスノーがコンディション不良で急遽先発を回避したことで、８日のロッキーズ戦で先発予定だった大谷が緊急登板となった。

　大谷は初回、外野フライ２つと内野ゴロで３者凡退に抑えると、２回には初ヒットを許すものの２つの三振を奪って無失点に抑え、上々の立ち上がりを見せた。３回には２死から四球と単打で一、二塁のピンチを迎えるも、３番の強打者ガナー・ヘンダーソンを投ゴロに打ち取った。 　続く４回は先頭のライアン・マウントキャッスルに三塁線を破る二塁打を浴び、さらに次打者への暴投で無死三塁のピンチを招いてしまう。しかし大谷はコルトン・カウザーを101マイル（約162キロ）のフォーシームで三振に打ち取ると、続くエマヌエル・リベラにも100マイル超えのフォーシームを連投。最後は切れ味鋭いスイーパーで三振に打ち取った。

　気迫の表情で70球を投げ切った大谷は、２死三塁に漕ぎつけたところで降板。デーブ・ロバーツ監督にボールを渡し、マウンドを降りる際には首を振りながら無念そうな表情も見せたが、バトンを受けたアンソニー・バンダが後続を断って、大谷は３回2/3を無失点とした。

構成●THE DIGEST編集部

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