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「塗装が剥がれただけ」アストロズ打者、“削られたバット”の不正疑惑に不満爆発!MLBは検査で“違反”と結論

THE DIGEST編集部

2025.09.06

トランメルのバットを調べる審判団。(C) Getty Images

トランメルのバットを調べる審判団。(C) Getty Images

 現地9月4日にヒューストン・アストロズ対ニューヨーク・ヤンキースがダイキン・パークで開催。1勝1敗で迎えたカード3連戦の最終戦は、8-4で後者が勝利した。

 この一戦にスタメン入りしたアストロズ外野手テーラー・トランメルのバットが審判に没収される事件が起こった。4-8で迎えた9回のアストロズの攻撃で、無死一塁からトランメルがツーベースヒットを放つと、ヤンキース側からまさかのチャレンジを要求。審判がバットを確認したこところ、不自然に削られた箇所があったとして没収される事態に至った。
 
 米メディア『CBS SPORTS』によれば、「バットは鑑定され、ダイキン・パークのリーグ関係者に引き渡された。おそらくMLBによる更なる検査のためだろう」として、不正疑惑のあるバットを検査すると報道。バットの確認を要求したヤンキースのアーロン・ブーン監督は、同メディアで次のように状況を振り返っている。

「このシリーズで気づいたことなので、リーグに問い合わせをしたんだ。バットに何か手を加えることは禁止されている。彼が悪いと言っているわけではない。ただ、私たちが気づいたことで、リーグもおそらく違法だと考えたのだろう。変色はラベルに書いてあった。それが自然なものなのか、砂なのかはわからない。決してテイラーを責めたいわけじゃないし、不都合なことを言っているわけじゃないんだ」

指揮官は、あくまでもバットが変色していた部分を指摘したことを強調。ただ、トランメルは「ずっとこのバットを持っているんだ」と不満を口にする。

「もう何年も持っているよ。いつも持っていくし、試合でも(傘下チームの)シュガーランドでも、必要な時はいつでも使っている。ただ、バットの仕上げが光沢じゃなくてマットだから塗装が剥がれてしまっているだけだ」

 また、あらためて審判からは「バットを削りすぎだと思われていると聞いた」と話した同選手は「正直に言って、バットの削り方なんて知らないよ」と本音を吐露。不正の疑いをかけられたことで自身の胸中を明かしている。

「今はちょっと守勢に立たされて、むしろ自分が進んでそうする人間かどうか試されているような気分だよ。ただ、私を知っている人なら、ズルいことなんて絶対にしないって分かってくれるはずだ。チェックされたこと自体が理解できない。彼らは気に入らなかっただけかもしれないね。最初の打席でも使ったし、三振をしたときも問題はなかった」

 そして、翌5日(日本時間6日)、MLBはこのバットを“違反”であると結論を出したと複数の米メディアが伝えた。トランメルは今後、違反とされたバットを使うことができないという。

 スポーツ専門メディア『The Athletic』は、MLBが検査によって、「このバットを使うとこで打者が有利になるわけではない」としたものの、「厳密には違反」であると結論づけたと報じた。削られていた部分は、えぐられていたわけではなく、色が剥がれていたという。MLBでは、2色のバットに関して色の変わり目の位置が規定されている。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】指摘されたトランメルのバット
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