専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

ノーノー快挙逃し、12勝目消滅の山本由伸にド軍重鎮記者が同情 “球団史上最悪”の逆転負けを謝罪「心底悔しい。ヨシのためにどうしても勝ちたかった」

THE DIGEST編集部

2025.09.07

山本は9回2死までノーノーだった。(C)Getty Images

山本は9回2死までノーノーだった。(C)Getty Images

 現地9月6日、山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)が敵地でのボルティモア・オリオールズ戦に先発登板。9回2死までノーノーを継続していたが、あと1死でソロ本塁打を浴びて降板した。その後、救援陣が打ち込まれチームはまさかの2試合連続サヨナラ負け。山本の勝ち星まで消える最悪の結果になった。

 快挙はお預けとなった。立ち上がりは3番ヘンダーソンをカットボールで空振り三振に仕留めるなど三者凡退。2回も三人で片づけた。

 3回は2者連続の四球で無死一、二塁とランナーを背負うが、コビー・メヨを空振り三振、1番のジャクソン・ホリデーを二ゴロ併殺に打ち取りピンチを切り抜ける。5回も2つの三振を奪い、ここまでノーヒットに封じた。

 6、7回も三者凡退で抑えた山本。球数は91球に達したが8回のマウンドも続投。7番のディラン・ビーバーズをスプリットで空振り三振とし、無安打無得点をキープした。

 野茂英雄(元ドジャースなど)、岩隈久志(元シアトル・マリナーズ)以来となる日本人史上3人目の快挙まで、残りアウト3つ。先頭を三球三振、次打者を中飛に打ち取り、ノーノーに王手をかけるが、21歳のホリデーに内角のカットボールを右翼席に運ばれ、ついに初失点。快挙は逃したが、山本の力投に敵地ファンもスタンディングオベーションで称えた。

 あとは2番手のブレイク・トライネンがアウトを奪ってゲームセット...のはずが、コントロールが乱れ2死満塁にピンチを広げて押し出し四球。2対3と1点差にすると、指揮官は前日サヨナラ弾を浴びた左腕のタナー・スコットを投入。逃げ切りを図るが、スコットは期待に応えられず2点適時打を浴び、悪夢の逆転サヨナラ負けを喫した。
 
 専門メディア『Dodgers Nation』の重鎮記者ダグ・マッケインは「悪夢のような負け方だ」と落胆。長年ドジャースを取材し続ける同氏から見ても「球団史上、最悪のレギュラーシーズンでの敗北のひとつ」と断言するほど、ショックの大きさを窺わせた。

 その一方で、日本人右腕には「完璧な投球だった」と激賞。あと1死で2014年以来となるドジャースでの単独ノーヒッターを達成するはずだったと伝えたうえで、「心底悔しい。ヨシのためにどうしてもこの試合を勝ちたかった」と嘆き。4連敗中だったチームを救うため獅子奮迅の働きを魅せたエース右腕に同情を寄せた。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「本当に今夜のヨシは素晴らしかった。これだけの内容で負けてしまったのは悔しいし、敗戦は受け入れ難い」と意気消沈。「ヨシのパフォーマンスを無駄にしてしまった」とため息をついた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】マウンドを降りる山本由伸に敵地ファンから割れんばかりの拍手

【記事】「どん底に落ちた」「最も情けない負け方」ドジャース、9回2死からまさかの逆転サヨナラ負けに米記者から失望の声続々「歓喜から心をえぐる敗北へ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    9月10日(水)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    8月21日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    8月21日(木)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    8月25日(月)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    7月24日(木)発売

    定価:1100円 (税込)