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「スコットと契約できなかったのは、逆に幸運だった」カブス地元メディアが安堵「ドジャース史に残る“大崩壊”の仕上げ役」

THE DIGEST編集部

2025.09.09

52試合に登板して、1勝3敗、20セーブ、防御率4.56。今シーズンのセーブ失敗は9度もあるドジャースのスコット。(C)Getty Images

52試合に登板して、1勝3敗、20セーブ、防御率4.56。今シーズンのセーブ失敗は9度もあるドジャースのスコット。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの救援左腕タナー・スコットが、シカゴ・カブスのメディアから注目を集めている。

 スコットは現地9月5日に行なわれたボルティモア・オリオールズ戦の9回に登板すると、8番サミュエル・バサロにサヨナラ本塁打を許し、翌6日には9回2死満塁でマウンドに上がって6番エマヌエル・リベラにサヨナラ打。2日連続でサヨナラ打を許してしまった。

 52試合に登板して、1勝3敗、20セーブ。防御率は4.56で、今シーズンのセーブ失敗は9度もある。2024年にマイアミ・マーリンズで防御率1.18、トレード移籍したサンディエゴ・パドレスでは防御率2.75と好投した救援左腕は、4年総額7200万ドル(約106億円)で契約したドジャースで好対照の結果を残している。

 散々な結果に終わっているスコットの状況に反応したのが、カブス専門メディア『Cubbies Crib』だ。FAとなったスコットの争奪戦に加わった昨オフについて、「カブスがスコットと契約できなかったのは、逆に幸運だった」と、9月7日の記事で言及した。

 同メディアが「スコットがドジャース史に残る“大崩壊”の仕上げ役となった」と触れたのは、6日に行なわれたオリオールズ戦のひと幕だ。9回2死までノーヒットノーラン投球だった山本由伸が、ジャクソン・ホリデイにソロ本塁打を打たれて降板すると、2番手のブレイク・トライネンが安打と3四死球で押し出し。続く2死満塁でマウンドに上がったスコットがリベラにサヨナラ安打を打たれて、ドジャースは2戦連続のサヨナラ負けを喫した。
 
 こうしたスコットに現状について、「昨オフにカブスはスコットに総額8000万ドル(約118億円)のオファーを送った。しかし、スコットは4年7200万ドルとより低い金額を提示したドジャースを選択した。当時、このニュースはカブスにとって痛手だった。結果的に球団史上最高額でスコットと契約せずに済んだのは、まさに幸運だった」と振り返った。

「スコットのシーズンは大失敗というわけではないが、年俸を考えればドジャースは投資に見合うリターンを得ていない。多くの指標を見ても、スコットは平均以下の成績しか残せていないのだ。もし、カブスとの契約が成立していたら、フロントオフィスは窮地に立たされていただろう。金額は妥当なのかもしれないが、すべての大型FA契約がうまくいくわけではない。スコットとドジャースを見てみれば、それは明らかだ」

 ブルペン陣の苦戦が目立つドジャースの一方、カブスは25歳のダニエル・パレンシア(年俸76万ドル=約1.1億円)が確固たる地位を築き、38歳のケイレブ・シールバー(同275万ドル=約4億円)が防御率2.15、36歳のドリュー・ポメランツ(同150万ドル=約2.2億円)が防御率2.45と好投。格安リリーバー陣が存在感を示している。

構成●THE DIGEST編集部

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