現地９月16日にドジャー・スタジアムで行なわれたロサンゼルス・ドジャース対フィラデルフィア・フィリーズは、９-６で後者が勝利した。

「１番・投手兼DH」の大谷翔平は、5回を投げて被安打０とフィリーズ打線を完封。味方打線もアレックス・コールのソロホームランやキケ・ヘルナンデスの２ランホームランと犠牲フライで４点を挙げ、ドジャースが先手を取る。

  　しかし、大谷が降板した６回に試合の流れが変わる。ドジャース2番手ジャスティン・ロブレスキーは、ブライス・ハーパーに１死満塁の場面でタイムリー二塁打を打たれフィリーズに2点差に追い上げられる。さらにブランドン・マーシュに３ランホームランを被弾し逆転されると、マックス・ケプラーにもソロホームランを叩き込まれ、４-６と２点のビハインドを背負ってしまう。

　８回には大谷が今季50号となるソロホームランなどで同点に追いつくも、９回には９番・捕手のラファエル・マルシャンに３ランホームランを許し、ドジャースは痛恨の逆転負けとなった。

　メジャー公式サイト『MLB.com』によれば、勝利を決定づける活躍をみせたマルシャンは、自身のホームランを「いい打球が打てたと確信していた」と振り返る。打球の行方を確認しながら「小さな壁に当たったのを見て、思わず飛び上がろうとした。興奮したよ」と率直な思いを語っている。

　また、5回“ノーノ―”という圧巻の投球を披露した“先発・大谷”に関しても「彼はまさにスター選手だ」と絶賛。そのうえで、５回で降板したことについては「（大谷は）本当に特別な選手なんだ。でも、相手は彼を外した。外したおかげで我々にチャンスが生まれたし、試合にも勝てたんだ」と指摘する。大谷がマウンドを降りたことがフィリーズの勝因と見ているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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