プロ野球

西武がメジャー流の指導を吸収へ。スタッフ強化を狙い、大石達也をニューヨーク・メッツに派遣

THE DIGEST編集部

2020.02.15

「球団本部ファーム・育成グループスタッフ」として再スタートを切った大石達也が、ニューヨーク・メッツ傘下のセントルーシー・メッツでメジャー流の指導法を学ぶ。写真:西武ライオンズ

 西武は、昨年限りで現役を引退し「球団本部ファーム・育成グループスタッフ」として再スタートを切った大石達也を、ニューヨーク・メッツ傘下のシングルA「セントルーシー・メッツ」に派遣すると発表した。

 西武とニューヨーク・メッツは昨年5月にパートナーシップ契約を締結。契約内容の一つが「人材の派遣」で、コーチング技術やデータ活用方法、メディカル・フィジカル面、選手育成などに関するノウハウをお互いに学ぶことを目的としている。

 2017年に事業ビジョンを策定した西武は、その中で「チーム/育成の強化」を謳っているが、今回の取り組みもその一環。今年は球団初の試みとしてトレーナーの久保田治を埼玉武蔵ヒートベアーズに派遣するなど、チームスタッフ育成に注力している。
 
 大石は2月23日に渡米予定。ほぼ1シーズン、チームに帯同して投手コーチとしての技術を学び、自らも投手コーチとしての役割も担うという。球団本部ゼネラルマネジャーの渡辺久信は「昨年、ニューヨーク・メッツとパートナーシップ契約を締結し、これを機により一層の育成強化に努めていきたい。大石には、チームを強化するにあたり、特に若手選手の育成方法などメジャー流の指導方法を学んできてほしい。その他、吸収できるものはすべて吸収するぐらいの気概で頑張ってきてもらいたい」と話す。

 西武は昨シーズン、21年ぶりに連覇を達成したが、目指すのは毎年優勝争いができる常勝チーム。その礎をより強固なものにするべく、今後もチーム全体の育成に力を注いでいく。

 大石のコメントは以下のとおり。

「メッツへの派遣について最初言われたときは驚きしかなかった。ただ、それから時間も経ち、今では良い機会をもらえたので、育成に限らずいろんなことを吸収してきたいと感じている。今後の西武に少しでも力になれるよう頑張ってきたい」

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