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鈴木誠也、ワイルドカード・シリーズ第1戦でプレーオフ第1号! 同点に追いつく一発で史上初の快挙を達成

SLUGGER編集部

2025.10.01

初のポストシーズンで見事一発を放った鈴木。シーズン最終盤の絶好調をそのまま体現したかのような快挙だった。(C)Getty Images

初のポストシーズンで見事一発を放った鈴木。シーズン最終盤の絶好調をそのまま体現したかのような快挙だった。(C)Getty Images

 現地9月30日、MLBはついにポストシーズンが開幕。パドレスとの一戦に3番・ライトで出場したカブスの鈴木誠也は5回の第2打席で同点ホームランを放った。

 カブスはベテランサウスポーのマシュー・ボイド、パドレスはニック・ピベッタ。ともに両エースが先発したゲームでは、まず先行したのはパドレスだった。2回に先頭のジャクソン・メリルがライトオーバーの二塁打で出塁すると、ザンダー・ボガーツがセンターへのタイムリーツーベースで続いて1点を先制した。

 一方、マウンド上のピベッタは、レギュラーシーズン中から主体としていた高めへの4シームがこの日も冴えて、3回までに早くも5三振を奪う。

 また、ボイドの方もシーズン中と同じくストライク先行のピッチングで2回の失点の後は立ち直り、遊撃手ダンスビー・スワンソンの好守などにも助けられて4回のピンチをしのぐなど粘りを見せる。

 だが、5回1死でフレディ・ファーミンに出塁を許した後、フェルナンド・タティースJr.を打席に迎えたところでカブスのクレイグ・カウンセル監督は継投を決断した。代わって出てきたダニエル・パレンシアは、まずスライダーでタティースJr.をライトフライに打ち取ると、続いて迎えたルイス・アライズには100マイル近い4シームをガンガン力押しでセンターフライに打ち取った。
 
 そして5回裏。試合を振り出しに戻したのは、好調・鈴木誠也だった。第1打席は高め中心の配球だったピベッタは、2巡目に入ると高低の出し入れで的を絞らせないようにしていたが、鈴木は惑わされなかった。内角やや低めに入ってきた4シームを振り抜いた打球は、左中間スタンドへと吸い込まれる同点ホームランとなった。

 MLB公式のアナリスト、サラ・ラングスによれば、レギュラーシーズン最後の4試合で連続本塁打を放ってプレーオフに臨んだ打者は鈴木が史上4人目だったが、ポストシーズン第1戦で“5試合連続ホームラン”を記録するのは初の快挙となる。

 この一発で本拠地リグリー・フィールドの観客は総立ち。まだ同点の興奮冷めやらぬ中、次打者のカーソン・ケリーが今度は高めを捉えた。またまたレフトへ高々と舞い上がった打球は、鈴木とほぼ同じところへ落ち、2者連続ホームランでカブスが逆転に成功する。ピベッタはこの後3者連続三振で9個まで伸ばすものの、勢いは完全にカブス側だ。

 構成●SLUGGER編集部

【動画】誠也が5試合連続弾!ポストシーズン第1号で快挙達成
 
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