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カブスが味わった歴史的な“屈辱”…初回3ラン以降無得点での敗戦はPS史上初 最速167キロ右腕ブルワーズ怪物新人ら5投手に快挙許す

THE DIGEST編集部

2025.10.08

初回に先制3ランHRを放った鈴木(右)。しかしチームは勝利で飾れず空砲に終わった。(C)Getty Images

初回に先制3ランHRを放った鈴木(右)。しかしチームは勝利で飾れず空砲に終わった。(C)Getty Images

 シカゴ・カブスは現地10月6日、ミルウォーキー・ブルワーズとの地区シリーズ第2戦に3-7で敗れた。先発した今永昇太が2回2/3を2被弾含む5安打4失点。2番手ダニエル・パレンシアも3ランを浴び、すべての失点が2死からホームランを献上するパターンだった。

 カブス打線は初回、2番ニコ・ホーナーがヒット、続くカイル・タッカーが四球で出塁。1死一、二塁の好機で鈴木誠也が打席に入る。鈴木はブルワーズ先発アーロン・アシュビーの3球目チェンジアップを捉えると、左越え先制3ラン本塁打。先発の今永を援護する最高の滑り出しを見せた。

 ところがその裏、今永が3ランを浴びてあっさり同点。カブスは2回、得点圏にランナーをためアシュビーをマウンドから引きずり降ろし勝ち越しを狙ったが、得点は奪えず。2回以降は1点も取れないままゲームセットを迎えた。

 データ分析会社『Opta』によると、初回に3ランまたは満塁ホームランを放ちながら、その後追加点を奪えずに敗れたのは、ポストシーズン史上初めての出来事。球団史に汚点を残す屈辱的な敗北を喫した。
 
 また、ブルワーズがこの日ブルペンデー(救援投手を先発起用する手法)としていた影響で計7投手を起用。多彩な投手が3回以降に好投した点もカブスを苦しめる要因となった。特に3番手で3回から登板した新人ジェイコブ・ミジオロウスキーは最速167キロの剛速球を中心に次々とカブス打線を打ち取っていき、3イニングを1被安打、4奪三振をマーク。付け入る隙を与えなかった。

 以降もブルワーズはチャド・パトリック、ジャレド・ケイニグ、トレバー・メギル、アブナー・ウリベイが無安打無失点、無四球ピッチングを継続。カブス打線に一塁すら踏ませないパーフェクトリレーだった。

『Opta』によると、ポストシーズン史上1試合でブルペン陣が7イニング以上を「無失点、10奪三振以上、1被安打以下」に抑えたのは今回が初めて。カブスは初回の好スタートから一転、2回以降は計2安打と成す術ない終わり方で崖っぷちに立たされた。

 もう1敗も許されないカブスは地区シリーズをひっくり返す力は残っているのか。本拠地リグリー・フィールドに戻る第3戦で意地をみせたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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