勝負を左右する超ビッグプレーが飛び出した。
現地10月6日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地での地区シリーズ第2戦を4対3で勝ち、2連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。9回の攻防では敵軍が頭を抱える驚きのホイールプレーが起き、ドジャースの勝利をぐっと引き寄せた。なぜ、あの場面で神プレーが生まれたのか。MVPプレーヤーが真相を告白した。
3点リードの9回、ドジャースは3番手のブレイク・トライネンがフィリーズ打線に捕まった。先頭から3連打を浴び、あっという間に1点差にされる。なおも、無死二塁でデーブ・ロバーツ監督はトライネンを諦め、左腕のアレックス・べシアを投入する。
一打打たれれば同点の緊迫した場面。ベシアは7番ブライソン・ストットに対しカウント1ボールから外角にスライダーを投じると、ストットは三塁方向への送りバントを強行した。打球はやや強めだったが成功...かと思われたが、猛然とダッシュした三塁手のマックス・マンシーが“迷わず”三塁に送球。三塁ベースのカバーに入っていた遊撃手のムーキー・ベッツが身体を張ってアウトにした。
フィリーズの勢いを止めるドジャース内野陣の超ファインプレーに球場は騒然。フィリーズのロブ・トムソン監督は痛恨のバント失敗に苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべた。
このあとベシアは代打ハリソン・ベーダ―に左安打されたが、続くマックス・ケプラーを一ゴロにして2死。一、三塁にかわりリーグ首位打者トレー・ターナーのところでロバーツ監督は佐々木朗希を投入。新守護神は159キロの直球で打ち取り、ドジャースが辛くも逃げ切った。
試合後、一塁手のフレディ・フリーマンは記者会見で試合終盤の重要な守備プレーについて、「マックスとムーキーによる完璧なプレーだった」と振り返った。さらに、会見のなかで特殊な守備シフトを大舞台で成功できた秘訣をエピソードを交えながら次のように説明した。
「直前にムーキーと話していたんだ。もしホイールプレーを実行するなら、二塁ベースに誰もいなくなる。そこで僕が『マックス、もしパンチアウト(前進守備)したら、ムーキーめがけて投げてくれ。トミー(・エドマン)がファーストに行っている間に、僕が二塁ベースをカバーするよ』と提案したんだ。すべてのベースをカバーできるよう計画を立て、相手が一塁からセカンドにいけないようにしたんだ」
1点も与えられない緊迫した状況下でありながら、綿密なコミュニケーションと状況判断で成功できた驚異のビッグプレー。フリーマンはホイールプレー最大の立役者にベッツの名を挙げ、こう絶賛している。
「ムーキーがこの場面でこれだけのビッグプレーを実行できるのは驚異的だよ。彼は今季からポジションを(右翼手から遊撃手に)変更したにもかかわらず、エリートレベルで成し遂げている。数週間前にも同様の状況でホイールプレーについて話していたから、みんなの頭の中にあった戦術だった」
「二塁にいたニック(・カステラノス)はターナーのような俊足ではないから、成功する可能性が高いと判断してホイールプレーを実行したんだ。ムーキーもマックスも、そして全員がこのプレーを実行することに自信を持っていた。すべてが完璧だった」
ドジャースの公式SNSにもアップされたホイールプレーはファンも大興奮。文面には「完璧に実行されたプレー」と記され、球団のコメント欄は称賛で溢れた。
フィリーズの反撃を封じたドジャースの見事な神プレーは地区シリーズの流れを決める重要なワンプレーになったかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】勝敗を分けた神プレー! ドジャースが成功させた“ホイールプレー”を見よ!
【記事】「佐々木朗希はどこにいるんだ?」ドジャース指揮官の9回“ドタバタ采配”に疑問噴出 LAメディアは一時悲鳴「狂気の沙汰だ」
現地10月6日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地での地区シリーズ第2戦を4対3で勝ち、2連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。9回の攻防では敵軍が頭を抱える驚きのホイールプレーが起き、ドジャースの勝利をぐっと引き寄せた。なぜ、あの場面で神プレーが生まれたのか。MVPプレーヤーが真相を告白した。
3点リードの9回、ドジャースは3番手のブレイク・トライネンがフィリーズ打線に捕まった。先頭から3連打を浴び、あっという間に1点差にされる。なおも、無死二塁でデーブ・ロバーツ監督はトライネンを諦め、左腕のアレックス・べシアを投入する。
一打打たれれば同点の緊迫した場面。ベシアは7番ブライソン・ストットに対しカウント1ボールから外角にスライダーを投じると、ストットは三塁方向への送りバントを強行した。打球はやや強めだったが成功...かと思われたが、猛然とダッシュした三塁手のマックス・マンシーが“迷わず”三塁に送球。三塁ベースのカバーに入っていた遊撃手のムーキー・ベッツが身体を張ってアウトにした。
フィリーズの勢いを止めるドジャース内野陣の超ファインプレーに球場は騒然。フィリーズのロブ・トムソン監督は痛恨のバント失敗に苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべた。
このあとベシアは代打ハリソン・ベーダ―に左安打されたが、続くマックス・ケプラーを一ゴロにして2死。一、三塁にかわりリーグ首位打者トレー・ターナーのところでロバーツ監督は佐々木朗希を投入。新守護神は159キロの直球で打ち取り、ドジャースが辛くも逃げ切った。
試合後、一塁手のフレディ・フリーマンは記者会見で試合終盤の重要な守備プレーについて、「マックスとムーキーによる完璧なプレーだった」と振り返った。さらに、会見のなかで特殊な守備シフトを大舞台で成功できた秘訣をエピソードを交えながら次のように説明した。
「直前にムーキーと話していたんだ。もしホイールプレーを実行するなら、二塁ベースに誰もいなくなる。そこで僕が『マックス、もしパンチアウト(前進守備)したら、ムーキーめがけて投げてくれ。トミー(・エドマン)がファーストに行っている間に、僕が二塁ベースをカバーするよ』と提案したんだ。すべてのベースをカバーできるよう計画を立て、相手が一塁からセカンドにいけないようにしたんだ」
1点も与えられない緊迫した状況下でありながら、綿密なコミュニケーションと状況判断で成功できた驚異のビッグプレー。フリーマンはホイールプレー最大の立役者にベッツの名を挙げ、こう絶賛している。
「ムーキーがこの場面でこれだけのビッグプレーを実行できるのは驚異的だよ。彼は今季からポジションを(右翼手から遊撃手に)変更したにもかかわらず、エリートレベルで成し遂げている。数週間前にも同様の状況でホイールプレーについて話していたから、みんなの頭の中にあった戦術だった」
「二塁にいたニック(・カステラノス)はターナーのような俊足ではないから、成功する可能性が高いと判断してホイールプレーを実行したんだ。ムーキーもマックスも、そして全員がこのプレーを実行することに自信を持っていた。すべてが完璧だった」
ドジャースの公式SNSにもアップされたホイールプレーはファンも大興奮。文面には「完璧に実行されたプレー」と記され、球団のコメント欄は称賛で溢れた。
フィリーズの反撃を封じたドジャースの見事な神プレーは地区シリーズの流れを決める重要なワンプレーになったかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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