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本拠地2連敗で瀬戸際のフィリーズ、監督采配に専門サイトからも苦言 「トムソンはロバーツほど柔軟な采配を見せていない」

THE DIGEST編集部

2025.10.08

フィリーズのトムソン監督の手腕に批判の声が上がっている。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースとフィラデルフィア・フィリーズによるナ・リーグ地区シリーズは2試合を終え、ドジャースが2連勝。一方のフィリーズは本拠地で痛恨の連敗と、負けが許されない状況に追い込まれた。

 フィリーズが誇る強力打線の不振や、ドジャースの試合巧者ぶりが目立つシリーズとなっているが、ここまでの結果を生み出した要因として、両チーム指揮官の手腕も改めてクローズアップされている。

 
 デーブ・ロバーツ、ロブ・トムソンの両監督による2試合の采配について、米メディア『That Ball’s Outta Here』が掘り下げて分析している。フィリーズの情報を専門に扱う同メディアは今回のシリーズを振り返り、「トムソンはロバーツほど柔軟な采配を見せていない」と主張する。

 主に救援投手の起用法について同メディアは言及。この2試合でドジャースサイドが、初戦にタイラー・グラスノー、2戦目にエメット・シーハンと先発要員をリリーフさせ白星を掴んだ結果に対し、トムソン監督の継投には、「先発経験のある投手(レンジャー・スアレスやウォーカー・ビューラーなど)をリリーフとして起用することを避け、代わりに"順当な"中継ぎ陣を投入した」と訴える。

 同メディアは、トムソン監督が戦前よりスアレスのリリーフ起用を示唆していたと指摘しながら、「結局起用しなかった。これまでのリリーフ陣の出来を考えれば、スアレスのほうが好結果を望めたはずだ」と指揮官への苦言を続けた。

 また、レギュラーシーズン最終盤で存在感を発揮したビューラーの出番が無いことにも不満を募らせ、「ポストシーズンの経験も豊富であり、その力をなぜ活用しないのか疑問が残る」と論じている。

 他にも攻撃面において、第2戦の9回裏、ブライソン・ストットの送りバントで二塁ランナーが刺された場面も挙げながら、同メディアは、「トムソンの決断は裏目に出ている」と強調。そのうえで、「ロバーツの采配は悉く成功しており、その差こそが、ドジャースが今シリーズをスウィープしてフィリーズのシーズンを失望のうちに終わらせようとしている最大の理由のひとつである」などと戦況を分析する。

 2試合とも接戦が繰り広げられただけに、まさにベンチワークによる攻防が際立つ展開が続いている。舞台をドジャー・スタジアムへ移して行なわれる3戦目も引き続き、両チーム指揮官の動きに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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