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MLB

二刀流の新ルール導入で大谷翔平とエンジェルスが受ける恩恵

宇根夏樹

2020.02.17

今のところ、オフィシャルの二刀流選手は大谷だけ。条件を満たす選手は他にいない。(C)Getty Images

今のところ、オフィシャルの二刀流選手は大谷だけ。条件を満たす選手は他にいない。(C)Getty Images

 今シーズンより、新ルールが実施され、オフィシャルの二刀流選手(2ウェイ・プレーヤー)が誕生する。選手の登録は、投手、野手、二刀流選手の3種類となる。  誰もが二刀流選手に登録できるわけではない。...
 今シーズンより、新ルールが実施され、オフィシャルの二刀流選手(2ウェイ・プレーヤー)が誕生する。選手の登録は、投手、野手、二刀流選手の3種類となる。

 誰もが二刀流選手に登録できるわけではない。そのシーズンか直前のシーズンに、メジャーで20イニング以上を投げ、なおかつ野手として20試合以上(1試合3打席以上)に先発出場していることが条件だ。今シーズンだけはルールの施行1年目ということで、2シーズン前の2018年に条件を満たした選手も登録できる。

 大谷翔平(エンジェルス)は、18年10月にトミー・ジョン手術を受け、昨シーズンは一度も登板しなかった。けれども、18年は51.2イニングを投げ、DHとして先発出場した82試合のうち、81試合でそれぞれ3打席以上に立った。

 今のところ、オフィシャルの二刀流選手は大谷だけだ。条件を満たす選手は他にいない。例えば、マイケル・ロレンゼン(レッズ)は、18年が81.0イニング&野手先発0試合、19年は83.1イニング&野手先発6試合だった。19年にメジャーデビューしたブレンダン・マッケイ(レイズ)は、49.0イニング&野手先発1試合だ。どちらも野手出場が足りない。

 この2人は、投手としてロースターに登録されるはずだ。そうすれば、大谷と同じように、野手として出場することもできる。新ルールは、野手の登板を延長戦あるいは6点差以上の場面に限っているが、投手の野手出場に制限はない。
 
 大谷と彼ら、二刀流選手と野手出場もする投手の違いは、ロースターにおける立場にある。ロースターの26人中、投手は半数の13人が上限と定められた(9月1日からレギュラーシーズン終了までは28人中14人)。ただし、二刀流選手はこの13人には数えない。なので、エンジェルスは他の29チームと比べ、実質的に投手を1人多く擁することができる。投手13人と大谷の計14人だ。

 ロレンゼンやマッケイも、シーズン中に20イニングと野手先発20試合の両方に達した時点で、登録を投手から二刀流選手に変更できるが、野手としてそこまで多く起用されるかどうかは不透明だ。また、野手の場合も同じように登録変更は可能ながら、こちらは登板できる試合が限られるので20イニング以上は難しい。シーズン中に、野手→投手、投手→野手の変更はできない。

 なお、条件を満たして二刀流選手になっても、それが有効なのは、シーズンの到達以降と翌シーズンだけだ。これは、大谷も同じ。そうならないことを願うが、今シーズン、長期欠場を余儀なくされ、20イニングと野手先発20試合のいずれか一方でも不足すれば、来シーズンは両方の条件をクリアするまで、二刀流選手ではなく投手(あるいは19年にように全休が確定していれば野手)としての登録となる。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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