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「明らかに常識外れの道を進んでいる」ドジャース、“新クローザー”誕生も拭えない不安要素の深刻化 現地メディアが警鐘

THE DIGEST編集部

2025.10.10

ベンチでチームメイトから労いを受ける佐々木。リリーフとしては異例の3回を無失点に抑えた。(C) Getty Images

ベンチでチームメイトから労いを受ける佐々木。リリーフとしては異例の3回を無失点に抑えた。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースは現地時間10月9日、フィラデルフィア・フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第4戦を延長戦の末、2対1のサヨナラ勝利で制した。対戦成績を3勝1敗としたドジャースはナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)進出が決定。劇的な展開でワールドシリーズ連覇へとまた一歩近づくも、この試合前には投手陣に関する気になるニュースが報じられていた。

 今季チーム最多の23セーブをマークしたタナー・スコットを、地区シリーズ第4戦よりロースター登録から外したと、ドジャース球団が発表。大一番を前にしての救援左腕をめぐる一報には現地メディアも反応し、スポーツサイト『LastWordOnSports』が詳細を伝えている。
 
 同メディアではスコットの登録外について、下半身の膿瘍の除去手術を受けたことが理由であるとして、「規定により、スコットは今シリーズだけでなく、NLCSにも出場できない」と説明。また、デーブ・ロバーツ監督がスコットの現状について、「順調に回復している」と語ったコメントも紹介している。

 さらに、「もしドジャースがワールドシリーズ進出となった場合、復帰できる見込み」とも綴っている一方で、同メディアはこれまでのリリーフ陣のパフォーマンスにも言及。前日の第3戦では、4番手としてマウンドに登ったクレイトン・カーショウが失点を重ねるも2イニングを投げ抜いており、試合後にはこの起用法を疑問視する声も上がった。同メディアは、「スコットの件が、ロバーツ監督がカーショウを続投させた理由を説明しているのかもしれない」などと指摘する。

 ドジャースは、ポストシーズンに入ると先発投手が次々とリリーフで起用され、佐々木朗希がクローザーとして抜擢されるなど、スクランブル体制で臨んでいる。現在のブルペンの手薄さを強調する同メディアは、「重要な局面でリリーバーをほとんど使わない傾向にある」と論じている。

 加えて、現在の台所事情を踏まえ、「ドジャースは、先発投手陣に重要なアウトを託す戦略」と評している他、同メディアは、「もう一度ワールドシリーズ制覇を狙うため、ドジャースは明らかに常識外れの道を進もうとしている」などと見解を示している。

 信頼できる本職の救援投手が少ない状況のなか、強豪を下して勝ち上がっているドジャース。やはりこの先の戦いも、これまでと同じ起用法で挑み、頂点を目指すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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