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プロ野球

「あくまでも営業でしょう」元中日監督の落合博満がクライマックスシリーズに本音 自軍の日本S制覇に「周りは日本一って言うけど…」

THE DIGEST編集部

2025.10.11

セ・リーグのCSに出場する3チームの監督。写真:鈴木颯太朗

セ・リーグのCSに出場する3チームの監督。写真:鈴木颯太朗

 現役時代は3度の三冠王を獲得し、指導者としては中日ドラゴンズの監督を務めていた2007年に日本一に輝いた落合博満氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。10月11日から始まっているクライマックスシリーズ(CS)について、本音を語った。

 CSはセ、パ両リーグの上位3チームが出場。まずファーストステージではリーグ2位と同3位が前者の本拠地で対戦し、3戦先勝方式で争う。この勝者がリーグ1位のホームに乗り込み、4戦先勝方式のファイナルステージを戦う。同ステージでは、同1位のチームに1勝のアドバンテージが与えられている。

 今季は、セ・リーグは阪神タイガース、横浜DeNAベイスターズ、読売ジャイアンツ、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、オリックス・バファローズが登場する。

 監督時代に2007年から5年連続でCSを戦った落合氏は、日本シリーズで戦う相手がリーグ1位のチームでなかった場合の難しさを、こう述べる。

「やりづらいもん。優勝したチームに負けるんだったらしょうがないと思うけども、2位、3位で上がってきたところに負けられないっていうプレッシャーがかかっちゃう」

 中日は2007年、リーグで2位ながらCSを勝ち抜き、日本シリーズで日本ハムを下した。落合氏は、その時の複雑な心境を吐露する。
 
「真の日本一なのかといえば、周りは日本シリーズで勝ったんだから53年ぶりの日本一って言うけど、やっている方からすると、なんかモヤモヤした気持ちがいまだに残っていますよ」

 そして「あくまでも営業でしょう」とバッサリ。CSの収益構造について「3位のところは2位のところの球場に行って、収益は全部2位のところがもらう、3試合制でね。1位のところは6試合やって、全部ホームチーム(の球場)でやって、その収益は全部1位のところに収入が上がってくる」という仕組みを説明。3位のチームは、日本シリーズに進出できないと“出銭”だけだとも。

 そのうえで「本音を言えば反対」と断言。「ペナント(リーグ戦)の1位同士で雌雄を決するのが一番」と述べる。

 CSはペナントレースの一環として位置づけられているが、落合氏は「15、6ゲーム離れようが、2位のチームが借金を作ろうが、議題に登るだろうけども本質的には(ペナントレースとは)意味合いが違う」と指摘する。

 一方「このシステムができた以上、ルールはルールなんだから、いくら反対してもしょうがない」という現実的な姿勢も示した。

 今年のクライマックスシリーズと日本シリーズでは、どのようなドラマが生まれるのだろうか。熱戦に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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