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MLB

シン守護神・佐々木朗希がPS史上初快挙 3イニング完全“36球”に脚光「米球界史上たった一人しかいない」

THE DIGEST編集部

2025.10.11

フィリーズ戦に3イニングを完全投球した佐々木。(C)Getty Images

フィリーズ戦に3イニングを完全投球した佐々木。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースはフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズを3勝1敗で制し、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。現地10月9日に本拠地で行なわれた第4戦では8回から登板した佐々木朗希が3イニング完全投球と圧倒する内容でチームの勝利に大きく貢献した。その裏で、若き剛腕はポストシーズン史上初の快挙を成し遂げている。

 MLBの豊富なデータを取り扱う米分析会社『OptaSTATS』は公式Xにて、佐々木が衝撃の記録を打ち立てたことを次のように報じている。

「MLBのポストシーズン史上、シリーズを制する勝利で8回、9回、10回をすべてパーフェクトに抑えた投手は米球界史上たった一人しかいない。そのただ一人の投手は、ドジャースの23歳ルーキーであるロウキ・ササキだ」

 佐々木は1対1の同点で迎えた8回から3番手として登板。1点を争う痺れる展開でマウンドに立った。

 まず先頭のカイル・シュワーバーを159キロの直球で右飛。続くブライス・ハーパーをスプリットで三飛。アレク・ボームを162キロのフォーシームで内野ゴロに打ち取った。

 9回も続投した佐々木はブランドン・マーシュを二ゴロ、J.T.リアルミュートを空振り三振、マックス・ケプラーを三飛に仕留めて三者凡退。一塁すら踏ませぬ安定したピッチングを披露した。

 延長戦に突入した10回のマウンドに上がった佐々木はニック・カステラノスを鋭く落としたスプリットで三ゴロ、続くブライソン・ストットを159キロの直球で見逃し三振。最後はリーグ首位打者トレイ・ターナーを160キロの直球で右直とし、フィリーズの強力打線をねじ伏せた。
 
 終わってみれば3回を無安打無四球、2奪三振、無失点の好投でチームのサヨナラ勝ちへの流れをもたらした。

『OptaSTATS』は別の投稿で「この記録はチームのシリーズ優勝を決めた勝利を見ている」との断りを入れており、佐々木自身は記録上では勝利投手にはなっておらず同投手の後を受けた4番手のアレックス・ベシアに白星が付いている。

 だがいずれにせよ、佐々木が与えた36球のインパクトは日本人だけでなく、米メディアの間でも大きな衝撃だったことは間違いないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】まさに敵なし!佐々木朗希の3イニング完全投球

【記事】佐々木朗希のスプリットが叩き出した驚異的数値!「2008年に計測を開始して以来、これより速いスプリッターを…」メジャー屈指の剛腕級と判明
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