専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

山本由伸の111球完投にLA記者痛快「ドジャースのエースによる圧倒的な支配力」「まさにリベンジの一戦」

THE DIGEST編集部

2025.10.15

山本は9回まで投げ切り3安打1失点。NLCSで初の完投勝利を飾った。(C)Getty Images

山本は9回まで投げ切り3安打1失点。NLCSで初の完投勝利を飾った。(C)Getty Images

 現地10月14日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦に先発登板。9回まで投げ切り3安打7奪三振1失点、111球の熱投でメジャー初の完投勝利を挙げた。日本人右腕の力投にLA記者から激賞が届いている。
 
 中5日で敵地のマウンドに上がった山本は初回、初球155キロの直球を1番のジャクソン・チョーリオに振り抜かれ、右中間席への先頭打者ホームランを被弾した。立ち上がり早々に一発を浴びるも、後続を内野ゴロ3つに打ち取り最少失点で切り抜けた。

 ドジャース打線は直後の2回にテオスカー・ヘルナンデスの同点ソロ、さらにアンディ・パヘスの適時二塁打で勝ち越しに成功。山本を援護する。

 逆転してもらった山本は2回以降も走者を背負うが要所で締め、ブルワーズ打線に好機を作らせず。1点リードの5回は1死からこの試合初めて四球を与えたものの、先制弾を浴びたチョーリオを左直、続くブライス・チュラングを高めのカーブで見逃し三振に仕留めた。

 6回以降は3イニング連続で三者凡退に封じる圧巻のピッチング。球数も100球未満で4点リードのまま9回のマウンドも続投した山本は3番のウィリアム・コントレラスを中飛、4番のクリスチャン・イエリチを投ゴロに打ち取り難なく2アウトを奪う。最後は5番アンドルー・ボーンをスプリットで空振り三振に斬って取りゲームセット。初回以外はブルワーズ打線をゼロに抑え、今ポストシーズン2勝目を完投で飾った。
 
 日本人右腕の好投には地元記者から賛辞が上がっている。

 専門メディア『Dodgers Nation』の敏腕記者ノア・カムラス氏は試合直後、「ヨシノブ・ヤマモトはチョーリオに先頭打者本塁打を許したが、その後はブルワーズを完全に抑えた。ドジャースのエースによる圧倒的な支配力だ」とXに投稿。続けて、「ヤマモトはフィラデルフィア・フィリーズとのリーグ地区シリーズ初戦で5回を投げ切ることができず、ドジャースのポストシーズン唯一の敗戦を喫した。しかし彼はNLCSで完投勝利を挙げ、14打者を連続アウトに抑えた。球数は111球で、そのうち110球は失点ゼロだった」と記し、立ち上がりの初球被弾を悔やんだ。

 さらにカムラス氏は山本が7月に同球場でのブルワーズ戦でメジャー自己最短KOされた投球(2/3回、4安打、0奪三振、2四球、5失点)を振り返ったうえで、「同じアメリカン・ファミリー・フィールドでのブルワーズ戦では9回を3安打、1失点、1四球、7奪三振。まさにリベンジの一戦だ」と、日本人右腕の見事な仕返しに痛快した気分だった。

 これでドジャースは敵地2連勝。最高のスタートを切り、現地16日(日本時間17日)からの第3戦をホームで迎える。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「見ていて清々しい」ブルワーズ記者、大谷翔平の“所作”に感銘「嫌いになるのは難しい」米ファンも共感「みんな見習うべき」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    10月10日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    10月16日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    9月20日(土)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    9月25日(木)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    9月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)