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「将来の夢物語ではなくなった」初のWS切符逃すも... マリナーズ専門サイトは来季へ大きな期待 主力の慰留には「財布を開くべきだ」と主張

THE DIGEST編集部

2025.10.22

ローリーやJ・ロドリゲス、アロザレーナとタレントが揃ったマリナーズ。来季の戦力にも期待が持てそうだ。(C) Getty Images

 まさに"悲願"まであと一歩だった。

 シアトル・マリナーズは今季のポストシーズン、ア・リーグ西地区覇者として臨み、地区シリーズはデトロイト・タイガースと対戦、3勝2敗で制した。続く優勝決定シリーズ、トロント・ブルージェイズを相手に5戦までで3勝を挙げ、球団史上初のワールドシリーズ進出まであと一つに迫った。しかし、6、7戦を落とし、3勝4敗で敗退。掴みかけた夢は手元から逃げていった。

 
 最終第7戦、3対1とマリナーズが2点をリードするも、試合終盤まで突き放せず、逆に7回裏、救援のエデュアルド・バザードがジョージ・スプリンガーに痛恨の逆転3ランを被弾。土壇場で背負ったビハインドをはね返せず、今季の終焉を告げる黒星を喫した。

 まさに、球団史に刻まれるほどの印象的な幕切れ。主砲カル・ローリーもポストシーズンでは期待通りの打棒を奮った。メジャー全体からの視線を浴び続けるも、試合後には涙を飲む様子なども報じられた。

 だが一方では、そのローリーも含め、多くのスタープレーヤーを擁した今回の戦いぶりによって、ポジティブな評価も送られている。専門メディア『SoDo Mojo』では、今季ポストシーズンの結果について、「傷跡とともに、同時に未来への青写真も残した」などと伝えている。

 同メディアは、レギュラーシーズンよりローリーが打者として本格開花を果たしたとして、「フリオ・ロドリゲスと並ぶ球団看板選手としての地位を確立した」と称賛。さらに、他の主力選手の活躍も評しながら、来季以降の戦力にも言及。ジョシュ・ネイラー、エウヘニオ・スアレスといったトレード加入組や、J.P.クロフォード、ホルヘ・ポランコ、ランディ・アロザレーナ等が契約最終年であるとして、それぞれの処遇について、「財布を開くべきだ」などと訴え、さらに、「積極的に動くべき理由は簡単だ。もう(世界一が)『将来の夢物語』ではなくなったからだ」などと説いている。

 投打での戦力の充実ぶり、さらに球団資金力にも太鼓判を押す同メディアは、「2025年が"あと一歩届かなかった物語"だとしたら、2026年は、それを"始まりの物語"にするチャンスだ」と論じている。

 歴史的な戦いの末、悔しさを味わったマリナーズ。あとアウト8つまで迫った大舞台への切符を来季こそ掴み取るイメージを、多くのファンもすでに思い描いているはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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