現役時代は３度の三冠王を獲得し、指導者としては中日ドラゴンズの監督を務め、日本一の経験もある野球解説者の落合博満氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新。10月25日に始まる日本シリーズについて語った。

　今回の日本シリーズでは、ともにリーグで１位だった阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスが対戦する。両チームの勝ち上がり方は、対照的だった。

　クライマックスシリーズ（CS）では、セ・リーグで阪神が２位の横浜DeNAベイスターズにリーグ戦１位のアドバンテージを含めた４勝０敗で３試合で決着をつけた。これに対し、パ・リーグではソフトバンクが２位の北海道日本ハムファイターズと同４勝３敗と、６戦を戦ってきた。

　その中で落合氏は、両チームの戦い方を「シーズン通りの勝ち方。お互いピッチャーで勝っている」と振り返る。

　そして、レギュラーシーズンと異なり先発投手を中４日で起用することもある日本シリーズで、落合氏はソフトバンクのエース・モイネロがどの試合を任されるかに注目。つぎのように続けた。
  「両チームとも４人、５人の先発投手を揃えている。シーズン通りの野球をやれば、最小失点で抑えた方が勝つのではないか。そんなに、打ち合いにはならないと思う。エース級と３番手、４番手の（先発）ピッチャーの実力差がものすごくあれば、打撃戦にもなりうるけど、先発も中継ぎも抑えも投手が揃っている。だから僅差の試合展開になるだろう」

　両軍とも投手陣がハイレベルという理由から接戦を予想する落合氏は、勝負のポイントに指揮官の投手交代を挙げる。

「あとは監督の采配一つ。どの時点でピッチャーを代えるか。シーズン中だったら、（先発投手が打たれても）勝ち星をつけさせるための続投もあるけど、短期決戦は『ダメだ』と思ったらスパッと代えないといけない。そこをどうやって見るか。（一度相手に渡った流れは、）なかなか戻らない」

　そして「楽しみにしている。どっちが勝っても恨みっこなし。純粋に楽しんで見ればいいのではないだろうか」と締めた。

“日本一決定戦”は、落合氏が予想するような展開になるのか。第１戦は25日の18時32分にプレーボールされた。先発はソフトバンクが有原航平、阪神が村上頌樹だ。

構成●THE DIGEST編集部

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