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いきなりノーアウトの大ピンチに… 山本由伸の圧巻投球、里崎智也氏は“分岐点”を指摘「あれでポーンと打たれていたら」

THE DIGEST編集部

2025.10.26

山本が2試合連続となる完投勝利でドジャースに1勝目をもたらした。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が現地10月25日、敵地でのワールドシリーズ第2戦トロント・ブルージェイズ戦に先発登板。4安打8奪三振1失点の好内容でポストシーズン3勝目、2試合連続となる完投勝利を収め、チームを5対1の勝利に導いた。

 
 この試合を生配信した『SPOTV NOW』で解説を務めた元ロッテで侍ジャパンとしても活躍した里崎智也氏は、山本のこの日の投球を振り返り、「序盤、しっかりインコースを意識させて、そこでしっかり抑えたことで中盤以降アウトコースに振った時に、ブルージェイズ打線がついていけなかった。配球も含めて投球の質が良かった」と指摘。インコースから徐々に外へシフトしていった配球の巧みさを称えた。

 また、試合全体を読み解く中で「キーポイントを挙げるとしたら」として挙げた場面が初回、無死一、三塁で迎えた3番ブラディミール・ゲレーロJr.との対戦だった。

「あれでポーンと打たれていたら、またどうなるか分からなかったところを、三振に取って0点に抑えた。結果的に一番の分岐点だったんじゃないかなと思う」

 同じく解説を務めた元メジャーリーガーの五十嵐亮太氏は同場面について「ノーアウト一、三塁で1点は仕方ないという場面。最少失点で乗り切れたらいいという雰囲気もあるなかで、ここを乗り切れたのは大きかった。ただ、そのあと(3回に)失点はしているので、ずっと同点で粘れたのはよかった」と言及し、投手戦となった展開を粘り強く凌いだ点を高く評価した。

構成●THE DIGEST編集部

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