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プロ野球

「やっぱり名前があるだけでプレッシャーになると思う」同僚も認める“近藤健介”の重み 復帰戦で貫録の先制適時打も「自分のできることに集中」【ソフトバンク】

上杉あずさ

2025.10.26

復帰戦となった日本シリーズ第1戦で先制タイムリーを放った近藤。(C) THE DIGEST

復帰戦となった日本シリーズ第1戦で先制タイムリーを放った近藤。(C) THE DIGEST

 圧倒的な強さを見せて、セ・リーグをプロ野球史上最速で優勝した阪神をソフトバンクが本拠地に迎えて開幕した日本シリーズ第1戦。頂上決戦は、有原航平、村上頌樹の両エース対決で始まった。今季最多勝をあげた実績十分の両投手でも、緊張感に包まれる立ち上がりとなった。

 1回裏、ソフトバンクは先頭の柳田悠岐が四球で出塁。周東佑京の二ゴロで走者が入れ替わると、周東はすかさず盗塁を決めた。2死二塁となり、迎えるは4番・近藤健介。
 
 リーグ優勝を決めて以降は、シーズン終盤に痛めた左脇腹のリハビリに努め、CSは不在だった。日本シリーズに照準を合わせて帰ってきた主砲は、復帰後初打席で即先制適時打を放ってみせた。9月26日以来、約1か月ぶりの打席だったにもかかわらず、「チャンスでしたし、何とかしようと思って打席に入りました。自分のできることに集中して、打席に立ちました」と貫禄を見せた。

 CSで苦しんだチームに勇気を与えるような一打だった。ベンチも大いに盛り上がったが、そんな近藤の背中をネクストバッターズサークルから見ていた5番・栗原陵矢も胸を熱くした。

 栗原は「やっぱり打線に“近藤”って名前があるだけで相手もプレッシャーになると思いますし、僕らも『近藤さんがなんとかしてくれるかも』っていう期待はあります。僕たちも(気持ちを)乗らせてもらえます」と近藤の存在の重みを語った。追加点にはつながらなかったが、栗原自身も安打で続いた。

 しかし、猛虎打線相手に1点リードでは少なすぎた。6回に先発の有原航平が2点を奪われ、逆転を許してしまう。

 ソフトバンクは1点ビハインドでも藤井皓哉、松本裕樹、杉山一樹の“勝ちパターン”をマウンドへ送り込み、初戦勝利に執念をみせた。3投手とも三者凡退に抑え、打線に流れを呼び込む気迫の投球。しかし、12球団トップのチーム防御率を誇る阪神投手陣を攻略するのは簡単ではなかった。

 8回には近藤がフェンス直撃の左中間二塁打。あとひと伸びで本塁打というような打撃で反撃ムードを高めたが、得点には至らず。9回も得点圏に走者を置き、あと1人出れば近藤に回るところまで来たが、理想通りにはいかなかった。
 
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