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大谷翔平が93球粘投も“弱点”の脆弱ブルペン露呈 ロバーツ監督の継投裏目に米辛辣「バンダ、トライネンを立て続けに登板。いずれも効果はない」

THE DIGEST編集部

2025.10.29

7回途中からマウンドに上がったトライネン。点差を広げてしまった。(C)Getty Images

7回途中からマウンドに上がったトライネン。点差を広げてしまった。(C)Getty Images

 現地10月28日、ロサンゼルス・ドジャースはトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦を2対6で落とし、通算2勝2敗となった。1番・投手兼指名打者で先発出場した大谷翔平は7回途中を93球投げ6安打6奪三振4失点で負け投手になった。終盤にチームの“弱点”が露呈され、指揮官の采配にも疑問符がついた。

 前日は6時間39分の死闘を演じ、自身も2本塁打を含む4安打9出塁と大暴れだった大谷。疲労が心配されるなか、先発マウンドに上がった。

 初回、2回を無失点でスタート。1点リードで迎えた3回、大谷は1死一塁で3番ブラディミール・ゲレーロJr.に左中間席に逆転2ランを被弾。インハイ高めのスライダーをうまく運ばれてしまった。

 だがそれ以降は軽快なピッチング。球数を抑える省エネで投球でアウトを積み重ねながら、4回は圧巻の三者連続空振り三振に仕留める。5回は一発を浴びたゲレーロJr.を中直に打ち取り、1点のビハインドに抑える。

 6回を無失点に抑えたところで球数は90球。ここで交代してもおかしくなかったが、ベンチは続投を決断。大谷を7回のマウンドに送る。ところが先頭のドールトン・バーショに右安打、続くアーニー・クレメントに二塁打を打たれ無死二、三塁にピンチを招いたところでデーブ・ロバーツ監督は慌てて大谷に交代を告げ、2番手にアンソニー・バンダを投入する。

 だが左腕は対峙したアンドレス・ヒメネスに左前適時打を浴び、致命的な1点を献上。さらに1死一、三塁から代打タイ・フランスの二ゴロの間に三塁走者が生還。大谷に失点がついた。ここでロバーツ監督は一発があるゲレーロJr.を申告敬遠で歩かせたうえでブレイク・トライネンを投入。ベテランに火消しを託したが、右腕は3番ボー・ビシェットに左越え適時打、続くアディソン・バーガーにも適時打を許してブルージェイズ打線の勢いを止められず。1イニング4失点のビッグイニングを作ってしまった。

 7回の大量失点が重くのしかかり、結局ドジャースは追いつけず。9回に1点を返すのがやっとで力なく敗北を喫した。
 
 前日はブルペン陣が8回以降、無失点リレーで踏ん張りをみせたが今日のゲームは継投策が裏目に出た。米スポーツ専門局『ESPN』の野球記者アルデン・ゴンザレス氏は、ドジャースの7回の投手交代のタイミングについて、「ドジャースはわずか1点リードされている状況にもかかわらず、大谷翔平、アンソニー・バンダ、ブレイク・トライネンを立て続けに登板させた。しかし、いずれも効果はなかった」と記し、ロバーツ監督が大谷を交代させるタイミングを見誤ったと断言。そのあと投入したリリーフ2投手の起用を疑問視した。

 続けて、「ブルージェイズの打者8人のうち6人が出塁し、そのうち4人がホームを踏んだ。スコアは一気に大差となった」と嘆き。結果論とはいえ、ロバーツ監督の投手起用の意図がみえにくかったと非難した。

 ドジャースは今日勝てば一気にシリーズの流れを掴めるところだったが、ブルペンの脆弱さが改めて浮き彫りになった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ドジャースの“弱点”が露呈…大谷の後を受けた救援陣が踏ん張れず

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