現地10月28日に行なわれたワールドシリーズ第4戦で、トロント・ブルージェイズはロサンゼルス・ドジャースに６対２で勝利し、シリーズ成績を２勝２敗のタイに戻した。

　試合後、チームの主軸ブラディミール・ゲレーロJr.が、米メディア『FOX Sports』のインタビューに応じ、逆境を乗り越えたチームの強さと自身の役割について語った。

　前日の延長18回の厳しい敗戦から、どのように気持ちを切り替えたかについて、ゲレーロJr.は「昨日はタフな負けだった。でも、俺らはすぐにそれを水に流したよ」と、前夜のロッカールームの様子を明かした。
  「ロッカールームでは、みんなが頭を下げていたんだ」と振り返り、「おい、顔を上げろよ。まだ終わってないぞ。ワールドシリーズで勝つには４勝が必要なんだ。まだ終わっちゃいない」とチームメイトを鼓舞したという。その言葉に「みんなが笑顔になったよ」と、重苦しい空気が一転。チームはリラックスした雰囲気の中で、この日の勝利につなげた。

　続けて戦ううえでの心構えについては「俺らにとっては１試合ずつ、一球ずつが勝負なんだ。そして、今日は勝利を手にした」と、ゲレーロJr.は常に目の前のプレーに集中する姿勢を強調した。

　この日ゲレーロJr.は、３回にドジャース先発の大谷翔平から逆転の２ランホームランを放ち、チームに勢いをもたらした。その場面を振り返り「あの打席、カウント２－０からの３球目のファストボールをファウルした後に思ったんだ。もう一度ファストボールは投げてこないだろうと。だから俺は気持ちを切り替えて、甘い球を待っていた。そして来た球を捉えたんだ」と話し、読みが的中したことを明かした。
　
　本塁打でチームを勝利へ導いたゲレーロJr.は、最後に自身の信念をこう語った。「俺はただチームの勝利に貢献したいだけ。このチームを信じている。このチームは本当に、本当に特別なんだ」と力強く語るゲレーロJr.。２勝２敗のタイとなったシリーズは、いよいよ正念場を迎える。

構成●THE DIGEST編集部

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