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MLB

ベッツの“覚醒条件”発覚!?「実際に、重要な一打を放った」米記者も驚きのデータ キーマンは第7戦がド軍ラストゲームのベテラン内野手

THE DIGEST編集部

2025.11.02

満塁のチャンスで適時打を放ったベッツ(右)。今ワールドシリーズの打点は、第6戦の25打席目が初めてだった。左はロハス、背番号8はキケ・ヘルナンデス。(C)Getty Images

満塁のチャンスで適時打を放ったベッツ(右)。今ワールドシリーズの打点は、第6戦の25打席目が初めてだった。左はロハス、背番号8はキケ・ヘルナンデス。(C)Getty Images

 現地10月31日に行なわれたロサンゼルス・ドジャースとトロント・ブルージェイズのワールドシリーズ(WS)第6戦で貴重な一打を放ったのが、ムーキー・ベッツだ。

 0対0で迎えた3回、ドジャースは8番トミー・エドマンの二塁打を足掛かりに、猛攻を仕掛けた。2死二塁から1番の大谷翔平が申告敬遠で歩かされると、続く2番ウィル・スミスが適時二塁打を放って先制。さらに3番フレディ・フリーマンが四球を選び、2死満塁で打席に入ったのがベッツだった。

 WS5試合で23打数3安打、打率.130、0打点、1得点と不調だったベッツは、それまでの2番から前日の第5戦で3番に下がり、さらに第6戦では4番に打順を下げていた。

 その第6戦で回ってきたチャンスの場面。カウント1-2からの96.2マイル(約154.8キロ)のフォーシームと引っ張ると、打球は三遊間を真っ二つ。三塁走者に加えて二塁走者も生還し、ドジャースは3対0とリードを広げた。WS25打席目にして、ベッツにとっての初打点が生まれた。

 結果的に決勝打となった安打を放ったベッツについて、米放送局『ESPN』のバスター・オルニー記者は自身のXにこう投稿した。

 
「第6戦開始時、MLBのサラ・ラングス記者が掘り出した信じられない数字。今シーズン、ベッツとミゲル・ロハスが一緒に出場した70試合で、ベッツは打率.296、出塁率.354、長打率.471、ホームラン11本」

「一方、ベッツだけが出場し、ロハスが出なかった95試合では、ベッツは打率.225、出塁率.304、長打率.343、ホームラン9本。実際、ロハスが先発した第6戦でベッツはドジャースのために大きな一打を放った」

 36歳のベテラン内野手ロハスと同時出場した場合、ベッツの打力が上がるという驚きのデータだ。

 ベッツとロハスがWSでスタメン出場するのは第6戦が初めて。延長18回の激闘となった第3戦でロハスは延長13回にキケ・ヘルナンデスの代打で出場。フリーマンの本塁打でドジャースがサヨナラ勝ちしたその一戦でもベッツは安打を放っている。

「9番・二塁」で出場した第6戦でロハスは3打数無安打に終わったものの、二塁に入った守備で見せた。7回表のアディソン・バーガーが放った高いバウンドのゴロを素手でキャッチして素早く送球してアウトにしてみせると、9回裏のラストプレーでは、ライナーを捕球した左翼手キケ・ヘルナンデスの難しいワンバンド送球を捕球し、ダブルプレーを成功させた。

 要所で好守備を披露し、同時出場するとベッツの打力が増す存在――。第7戦のキーマンになるかもしれないロハスは、ドジャースとの契約が2025年まで。連覇が懸かった大一番は、現状、ロハスにとってドジャースでのラストゲームになる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ベッツのWS初打点 &「7-4併殺」で締めたドジャースナインの“雄叫び”!

 
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