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“サイン盗み”アストロズへの「報復」死球が賭けの対象に!年間84死球より上か下か、さぁどっち?

2020.02.19

“サイン盗み”の余波はオッズサイトの賭けの対象にまで発展している。(C)Getty Images

 昨年末に球界を騒然とさせた、アストロズによる組織的なサイン盗み騒動は収まる気配がない。キャンプ直前にオーナーや主力選手のホゼ・アルトゥーベらが「謝罪会見」を行ったものの、対応が不誠実で火に油を注いだ形になった。

 最近では、サイン盗みが確実に行われていた2017年、当時ドジャースに在籍してワールドシリーズで血祭りに上げられたダルビッシュ有(カブス)が「オリンピックでは、選手が不正行為をすると、彼らは金メダルをもらえないよね? けど、アストロズは依然として世界一の称号を保持している。僕はそれに違和感を覚える」とコメント。

 この意見に同調する声は多く、19日(現地18日)にはヤンキース主砲のアーロン・ジャッジも「不正をして手にしたもので、自分の力で得たものではない」と断罪し、ダルビッシュの意見に同調。ジャッジはブレイクした17年、アルトゥーベに次ぐMVP投票2位に終わり、"栄誉を奪われた"という感情を抱いているようだ。

 そんな中、アメリカ最大級のスポーツオッズサイト『ウェイアム・ヒルUS』(WHUS)が、アストロズに関する"皮肉"めいた「賭け」を設定して話題を呼んでいる。
 
『WHUS』は18日、今季アストロズがチーム全体でどれだけ死球を浴びるのかを賭けの対象にした。83.5個をボーダーとし、84個以上ならOver、83個以下ならUnderとなる。

 昨季のアストロズの総死球は66個でメジャー16位タイ。17年が70、18年が61個だから、84個というのは劇的な増加だ。昨季チームで一番死球を浴びたロビンソン・チリーノス(13個)が移籍しており、"普通"であれば減りそうな感もある。しかも、過去5年間で84死球以上は計9チームしかいない。

 だが、賭けの対象が発表されるや、「オールスターまでに83個は行くだろう」「アルトゥーベはシーズン記録(51個)を樹立する」「最低100は確実」と辛辣な意見が多数届いている。

 もっとも、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはアストロズの選手への故意死球には厳罰を下すと明言しており、あからさまに当てられることは少ないかもしれない。

 果たして、アストロズが84死球以上となるかどうか、皆様もご検討を。

構成●SLUGGER編集部

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