球団史上初となる２年連続ワールドシリーズ（WS）制覇を果たしたロサンゼルス・ドジャース。優勝パレード後、早くも３連覇を公言した常勝軍団は今オフシーズンは課題だったクローザーやリリーフ投手の補強に積極的に動く見込みだと、米メディアが報じた。

　米スポーツ専門局『ESPN』のドジャース番記者アルデン・ゴンザレス氏によると、「先発左腕タリック・スクーバル（デトロイト・タイガース）や、強打の外野手カイル・タッカー（シカゴ・カブス）についても調査を行なう見通しだが、関心の度合いはそれほど高くない」と伝え、レギュラーシーズン後半からポストシーズン中まで不安定さが露呈したブルペンの立て直しが急務だと説いた。

　この報道にロサンゼルスでドジャースを取材しているブレイク・ハリス記者も自身のXで早速反応。「最も理想的な補強候補はデビン・ウィリアムズだ」と綴り、ドジャースの獲得候補としてニューヨーク・ヤンキースの救援右腕の名前を挙げた。
  　2019年にメジャーデビューしたウィリアムズは球界最高の球種とも称された横回転しながら落ちるチェンジアップ、通称“エアベンダー”を武器に新人王をはじめ、２度の最優秀救援投手賞などを受賞した経歴を持つ。昨オフに守護神としての働きを期待されてヤンキースにトレード加入したが、今季は苦戦。67試合に登板して４勝６敗、18セーブ、15ホールド、防御率4.79という期待された成績を残せず、シーズン途中からクローザーの座を降ろされる屈辱も味わった。

　とはいえ、同記者は31歳の右腕の獲得を推奨。次のように提言した。

「ドジャースは以前から彼との関係が噂されており、成績も依然として非常に優秀だった。１年契約か、それともオプトアウト条項（契約期間中に契約を一方的に破棄して自由契約になることができる権利）を絡めた柔軟な契約になるのか、そこが気になるところだ」

　実はウィリアムズは昨オフもドジャース入りが報じられていたが、最終的には１年850万ドル（約13億5000万円）でヤンキース入団に落ち着いた。来シーズン３連覇を目指すドジャースは、再びベテラン右腕獲得に動くのか注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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