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「伝説に名を刻む存在」ロバーツ監督が語る山本由伸とビューラーの共通点

THE DIGEST編集部

2025.11.11

ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞最終候補に選出されている山本。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、今季のワールドシリーズ(WS)でMVPに輝いた山本由伸の快投を、2024年のWSでニューヨーク・ヤンキース相手に圧巻の投球を見せたウォーカー・ビューラーと重ね合わせた。地元メディア『Dodger Blue』が報じている。

 山本はトロント・ブルージェイズとの25年WSで3試合に登板し、防御率1.02、WHIP0.68、15奪三振をマーク。第2戦では完投勝利を挙げ、第6戦で6回を投げた翌日に救援登板。優勝を決める第7戦でブルペンから2回2/3を無失点に抑えるなど、まさにチームの救世主となった。
 
 ロバーツ監督は「ウォーカーとヨシ(山本)には共通点がある」と語り、「第6戦で96球を投げた翌日に中0日で再登板し、2回2/3で34球を投げるなんて信じられない。正直、ヨシをマウンドに送り出した自分も少しクレイジーだったが、彼がベストの選択肢だと信じていた」と振り返った。

 監督の言葉が示す通り、山本の姿は24年のWSで胴上げ投手となったビューラーを想起させる。ビューラーは同シリーズで、ヤンキースとの第3戦に先発し5回76球を投げた後、中1日で第5戦の9回にクローザーとして登板。35球を投げて試合を締めくくり、ドジャースを優勝に導いた。25年からはボストン・レッドソックスに所属し、シーズン途中でフィラデルフィア・フィリーズへ移籍している。

 同メディアは「ロバーツ監督は山本とビューラーを"ドジャースの伝説に名を刻む存在"と評した」と伝えており、両投手の勇敢な登板は球団史に刻まれる出来事となった。

 また、山本は25年ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞最終候補にも選出されており、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズ、フィラデルフィア・フィリーズのクリストファー・サンチェスとともに名を連ねている。受賞者は現地時間11月12日(日本時間13日)に発表される予定。

構成●THE DIGEST編集部

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