ニューヨーク・メッツの千賀滉大が、ロサンゼルス・エンジェルスにトレード移籍する可能性があるかもしれない。米誌『Sports Illustrated』でメッツを担当するグラント・ヤング記者が現地11月12日の記事で報じた。

　ヤング記者は、「メッツが千賀とエリート外野手のトレードを検討するべき理由」と題した記事で、「千賀のトレード放出はメッツと相手チームの両方にとって、非常に理にかなっている」と伝えた。

　千賀のトレード移籍の噂は、『The Athletic』のウィル・サモン記者が11日の記事で「複数チームからトレードの関心を集めている」と報道。これを受けてヤング記者は、「メッツは今冬にエース級投手を獲得する意思があるため、千賀ら投手を放出するのは理解できる」と、千賀の移籍を示唆した。

　一方、『MLB Network』のジョン・モロシ記者が番組内で「エンジェルスが外野手のジョー・アデルかテイラー・ウォードのどちらかを移籍させる可能性がある」と発言。「エンジェルスは切実に先発投手を求めている」と理由を説明した。

  　こうした情報を総合する形で、ヤング記者は「37本塁打、98打点、OPS.778のアデルはセンターを守れるため、メッツにとっては理想的な新戦力候補だ」と加入を期待しながら、「千賀は環境を変える必要がある」として他球団への移籍を推奨した。

　続けて、「エンジェルスは、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補に入った2024年のパフォーマンスを取り戻すかもしれないと期待できるし、大谷翔平を失った球団が、菊池雄星に加えてもうひとりの日本人選手を獲得したいと考えている」とも記載。「メッツとエンジェルスの両チームにとって有益な移籍になるだろう」と綴った。

　2025年シーズンの千賀は９月初旬に傘下3Aシラキュースに降格するまで、７試合の先発登板で０勝３敗、防御率6.06。最終成績は22試合の先発登板で113回１／３イニングを投げ、７勝６敗、防御率3.02だった。

　近年は怪我に悩まされている千賀が心機一転、チームを変える選択をするのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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