デトロイト・タイガースのタリク・スクーバルが現地11月12日、2年連続ア・リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞した。満票ではなかったものの、全米野球記者協会(BBWAA)の投票により全30票中26票を集めた左腕は、名実ともに現代のメジャー最強投手の称号を手にした。
スクーバルは今季31試合に先発し、防御率2.21(リーグトップ)、13勝6敗、241奪三振の好成績を挙げた。投手三冠を獲得した昨シーズンとは異なり、今季は同三冠を逃したが、むしろ成績は向上。勝利貢献の総合指標であるbWAR=6.5は昨季の6.4を上回っており、FIP(守備の影響を除いた投手指標)2.45は、2位のハンター・ブラウン(ヒューストン・アストロズ)の2.89を大きく突き放す数字。なかでもERA+187(100が平均)は、2022年のジャスティン・バーランダー(アストロズ)以来、ア・リーグ最高数字をマークした。
2季連続で無双の活躍をみせる最強左腕は来シーズン年俸1015万ドル(約15億円)でプレーする見込みで、同オフにはフリーエージェント(FA)となる。しかし、タイガースが引きとどめるのは困難と見られており、FA前にトレードで放出される可能性も取り沙汰されている。
MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、スクーバルの今オフのトレード実現の可能性を探る記事を配信している。同記者は「タイガースが彼を引きとどめれば、3年連続ポストシーズン進出の可能性は大幅に高まる」と期待する一方、FA前にトレード放出すれば、「今後数年間の競争力維持に必要な財源を確保でき、多くの選手や有望株を獲得できる。もし、スクーバルを来オフまで引きとどめ、FAで他球団と契約された場合は、ドラフト指名権による補償しか受け取れない」と金銭面でのマイナス面を指摘する。
それを説明したうえでフェインサンド記者は、今オフのFA市場でタイガースの有力な補強候補として意外な名前を挙げる。22~24年に日本ハム、楽天でプレーし、今季は韓国プロ野球(KBO)のハンファ・イーグルスで活躍したコディ・ポンセの名を出した。
実はポンセは、MLB球団幹部の間で評価が急上昇している投手のひとりである。ミルウォーキー・ブルワーズのマット・アーノルドGMは「ポンセはアジアで生き残るために、まったく別人のような投手に生まれ変わった。今の彼は打者の仕留め方を完全に理解している」とコメント。ピッツバーグ・パイレーツのベン・チェリントンGMは「以前とはまるで違うタイプの投手になった」と驚きを示した。
さらに、米分析サイト『FanGraphs』もポンセのメジャー復帰を有力視している。同サイトは「25年にNPBからKBOへ移籍して以降、ポンセhフィジカルが劇的に向上した。速球は2マイル速くなり、変化球の制球力も磨かれた。180回2/3を投げて防御率1.89、奪三振率36%、与四球率6%という成績を残した。ポストシーズンでは97マイル(約156キロ)を計測した」と絶賛。さらに「全ての指標が"まぐれ"ではないことを示している。最速98マイル(約158キロ)を記録し、カーブは大きく落ちる。スプリッターも抜群だ。MLBの球ではカーブの質はやや落ちるかもしれないが、純粋な球威だけ見れば十分」と高評価した。
米メディアの報道にポンセがプレーする韓国メディア『スポーツ朝鮮』も反応。「ポンセが突如として『超大型トレード』の噂に巻き込まれている」と報じ、同選手が米球界で大きな注目を集めていると記した。
来オフ、FAとなるサイ・ヤング賞左腕の動向から突如として出てきた元NPB戦士の動向。KBOで成長を遂げた右腕は米韓メディアが報じたようにメジャー復帰の可能性はあるのか。両選手から今後目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】大谷真美子さんら世界の美女がずらり! 常勝軍団ドジャースの名手たちを支える"ゴージャスでセレブな妻&パートナー"を一挙紹介!
【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた"現役バスケ選手時代"を厳選フォトで一挙紹介! 貴重なショートカット時代も
【画像】大谷翔平&真美子夫妻の"仲睦まじいツーショット"写真を厳選してお届け!
スクーバルは今季31試合に先発し、防御率2.21(リーグトップ)、13勝6敗、241奪三振の好成績を挙げた。投手三冠を獲得した昨シーズンとは異なり、今季は同三冠を逃したが、むしろ成績は向上。勝利貢献の総合指標であるbWAR=6.5は昨季の6.4を上回っており、FIP(守備の影響を除いた投手指標)2.45は、2位のハンター・ブラウン(ヒューストン・アストロズ)の2.89を大きく突き放す数字。なかでもERA+187(100が平均)は、2022年のジャスティン・バーランダー(アストロズ)以来、ア・リーグ最高数字をマークした。
2季連続で無双の活躍をみせる最強左腕は来シーズン年俸1015万ドル(約15億円)でプレーする見込みで、同オフにはフリーエージェント(FA)となる。しかし、タイガースが引きとどめるのは困難と見られており、FA前にトレードで放出される可能性も取り沙汰されている。
MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、スクーバルの今オフのトレード実現の可能性を探る記事を配信している。同記者は「タイガースが彼を引きとどめれば、3年連続ポストシーズン進出の可能性は大幅に高まる」と期待する一方、FA前にトレード放出すれば、「今後数年間の競争力維持に必要な財源を確保でき、多くの選手や有望株を獲得できる。もし、スクーバルを来オフまで引きとどめ、FAで他球団と契約された場合は、ドラフト指名権による補償しか受け取れない」と金銭面でのマイナス面を指摘する。
それを説明したうえでフェインサンド記者は、今オフのFA市場でタイガースの有力な補強候補として意外な名前を挙げる。22~24年に日本ハム、楽天でプレーし、今季は韓国プロ野球(KBO)のハンファ・イーグルスで活躍したコディ・ポンセの名を出した。
実はポンセは、MLB球団幹部の間で評価が急上昇している投手のひとりである。ミルウォーキー・ブルワーズのマット・アーノルドGMは「ポンセはアジアで生き残るために、まったく別人のような投手に生まれ変わった。今の彼は打者の仕留め方を完全に理解している」とコメント。ピッツバーグ・パイレーツのベン・チェリントンGMは「以前とはまるで違うタイプの投手になった」と驚きを示した。
さらに、米分析サイト『FanGraphs』もポンセのメジャー復帰を有力視している。同サイトは「25年にNPBからKBOへ移籍して以降、ポンセhフィジカルが劇的に向上した。速球は2マイル速くなり、変化球の制球力も磨かれた。180回2/3を投げて防御率1.89、奪三振率36%、与四球率6%という成績を残した。ポストシーズンでは97マイル(約156キロ)を計測した」と絶賛。さらに「全ての指標が"まぐれ"ではないことを示している。最速98マイル(約158キロ)を記録し、カーブは大きく落ちる。スプリッターも抜群だ。MLBの球ではカーブの質はやや落ちるかもしれないが、純粋な球威だけ見れば十分」と高評価した。
米メディアの報道にポンセがプレーする韓国メディア『スポーツ朝鮮』も反応。「ポンセが突如として『超大型トレード』の噂に巻き込まれている」と報じ、同選手が米球界で大きな注目を集めていると記した。
来オフ、FAとなるサイ・ヤング賞左腕の動向から突如として出てきた元NPB戦士の動向。KBOで成長を遂げた右腕は米韓メディアが報じたようにメジャー復帰の可能性はあるのか。両選手から今後目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】大谷真美子さんら世界の美女がずらり! 常勝軍団ドジャースの名手たちを支える"ゴージャスでセレブな妻&パートナー"を一挙紹介!
【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた"現役バスケ選手時代"を厳選フォトで一挙紹介! 貴重なショートカット時代も
【画像】大谷翔平&真美子夫妻の"仲睦まじいツーショット"写真を厳選してお届け!
関連記事
- ドジャース一筋右腕が退団、22年に16勝でブレイク「今オフには複数球団が興味を示す」リハビリ中ながら注目投手のひとりに
- 「44歳!? すげえええー身体」現役引退から3年、元プロ野球選手のバキバキに鍛えた最新姿に衝撃「キン肉マンのキャラで出てきそう」「肩にメロンついてる?」
- 「やばすぎ!」業界アナリストもド軍ベッツのプロ級の腕前に驚嘆! MLB識者は「信じられない」と多才さに脱帽
- 引退カーショウが語る日本人コンビの“凄み”「山本由伸はとてつもない度胸」「大谷翔平はクレイジーだ」 米番組で再び絶賛
- 【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた“現役バスケ選手時代”を厳選フォトで一挙紹介! 貴重なショートカット時代も