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侍ジャパン

【侍ジャパン】“日韓戦”でWBCルールのピッチクロックが採用! ピッチコムでサイン出す捕手2名の印象「早すぎても逆に良くない」「僕らがテンパらないことが大事」

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2025.11.14

公開練習後、ピッチクロックとピッチコムについて語った坂本(左)と中村(右)。(C)THE DIGEST

公開練習後、ピッチクロックとピッチコムについて語った坂本(左)と中村(右)。(C)THE DIGEST

 野球日本代表「侍ジャパン」は11月15日、16日に東京ドームで開催される「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨む。“日韓戦”を目前にした14日に公開練習が行なわれた。

 今回の強化試合で焦点の一つとなるのは、来年3月の「2026 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で新しく採用される『ピッチクロック』と『ピッチコム』だ。

 ともに試合時間の短縮が目的とされ、ピッチコムは2022年から、ピッチクロックは23年シーズンからメジャーで導入された。

 まずピッチクロックは投手が投球するまでに使える時間を制限する仕組みで、投手はボールを受け取ってから、走者がいない場合は15秒以内、いる場合は20秒以内に投球動作に入らねばならないルールで、制限時間を超えた場合は1ボールが宣告される。ピッチコムはピッチャーとキャッチャーの間でサイン伝達をするために使われる電子機器を指す。

 侍ジャパンは11月初旬に行なった宮崎秋季キャンプから、両ルールへの対応に努めてきた。そのなかでピッチコムでサインを出し、ピッチクロック違反を防ぐ立場になる捕手は、どのような印象を抱いているのか。

 公開練習後に取材に応じた阪神タイガースの坂本誠志郎は、ピッチコムについて「押すボタンの位置とか覚えたり、だいぶ使えば慣れますけど、時間を見ながらやらないと、早すぎても逆に良くない。同じようなテンポでのリズムだと(ピッチャーが)焦っちゃうと思う」と話し、こう続けた。

「時間を見ながら、残り4秒、3秒まで使って次のサインを出す方がいいんじゃないか。でも、そこで首を振られると間に合わない。時間を使いたいけど、使うことで出てくる問題、時間を使わないことで出てくる問題。どちらもあります」
 
 また前回のWBCで優勝を経験している東京ヤクルトスワローズの中村悠平は、新システム習得時の心がけを次のように明かす。

「いかに自分のなかでシンプルに落とせるかが、大事だと思っています。ボタンを押すのに必死で、やるべきことができないのが最悪。キャッチャーとしてジェスチャーやピッチャーに対する声かけといったのを、しっかりとやってあげて、そのなかで押すのが大切にしなくちゃいけない。あとは、ピッチャーが首を振った時や絶体絶命のピンチなどのとき。そういう時に僕らがテンパらないことが大事」

 また坂本と同様、中村も投手を焦らせない点を重視しているという。

「ピッチャーには意外と時間があるのは伝えてあげたいです。(ピッチクロックを採用している)メジャーを見ていると(残り秒数が)『3、2、1』って、ギリギリで投げたりしている。それぐらい時間を使ってあげてもいいのかな。そこは、返球などで自分が間を置くとか、ゆっくりさせてあげるとかが、すごく大事になると思います」

 そしてWBC代表メンバー発表前、最後の強化試合となるこの2試合は「ミスをして覚えるじゃないですけど、それぐらいの気持ちでやってもいいと思っています」と私見を述べた。

 両キャッチャーとともに今回の侍ジャパンに選出されているオリックス・バファローズの若月健矢、読売ジャイアンツの岸田行倫を含めた捕手陣が、どのように投手をリードしていくのか。本番を見据えたうえでも注目だ。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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