強化試合「ラグザス　侍ジャパンシリーズ2025　日本vs韓国」のメンバーである髙橋宏斗（中日ドラゴンズ）は11月15日の試合を前に囲み取材に対応。自身２度目のWBCメンバー入りに向け、新ルールへの感触や意気込みを語った。

　前回のWBCでは世界一を経験。昨年のプレミア12ではアメリカ代表を相手に４回無失点、８奪三振、被安打２、与四球１の活躍で勝利に貢献した。現在主力として日の丸を背負っている髙橋だが、メンバー入りへ慢心はない。

「自分自身、（チームの中心的な選手ではなく）アピールしなければいけない立場。今日明日に関してはしっかり状態を上げて、監督はじめ色んな人に（自身のパフォーマンスを）見せられたらと思う」

　また「課題」として、WBCの新ルールであるピッチクロックを挙げつつ、「ルーティンを省いたりとかはないけど、時間が迫ってるのでバッターの間合いにならないこと。自分の間合いで投げられるようにしたい」と詳述。「（ピッチクロックが）気にならないくらい慣れてきたと思うので、雰囲気を見ながらやっていきたい」とあくまでも自分の投球に集中する姿勢を見せた。
  　中日ではエースとして活躍する髙橋だが、今回の強化試合では第２先発のような起用が濃厚。途中登板については「準備不足にならないことが一番だと思う。状態は悪くないし、中継ぎとしての調整の仕方も分からなくはない」と自信を覗かせ、チームメイトからも調整方法を学んでいくとした。

　そしてブルペンでは「キャッチャーとのコミュニケーション」を最も意識しているという。「自分の抑えるパターンとか、これだったらカウントが取れるとか、これが悪かった時はこれで攻めを変えに行くとか。シーズン中は（球を）受けてもらってないので、そのところのコミュニケーションは宮崎（キャンプ）から大事にしてきましたし、それをしっかり今日明日で出せればと思う」とWBCメンバー入りへのアピールを誓った。

取材・文●谷健生（THE DIGEST編集部）

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