侍ジャパン

韓国指揮官、侍ジャパンとの強化試合は「可能性を見ることができた」2試合23四死球18失点の投手陣には苦言「WBCまでに準備する必要ある」「徹底的に分析する」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.11.17

韓国のリュ・ジヒョン監督は日本との強化試合を振り返った。(C) Getty Images

 野球の日本代表・侍ジャパンは11月16日、東京ドームで行なわれた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」で韓国との第2戦は7対7の引き分けに終わった。1点ビハインドの韓国が9回2死からキム・ジュウォンのソロ本塁打により土壇場で追いついた。試合後の記者会見でドローに持ち込んだ韓国の指揮官は選手を絶賛しつつ、課題を口にした。
 
 韓国のリュ・ジヒョン監督は試合後、9回の同点弾について「本当に興奮しました。ベンチにいるすべての選手、全てのメンバーが、2死だったにもかかわらず最後まで負けないぞ!という覚悟で誰も諦めていなかった。こういった雰囲気があったからこそ同点に追いつくことができたと思う」と胸を張り、自軍の選手らを称えた。

 15日の第1戦は4対11で大敗したが、気持ちを切り替えた第2戦は粘り強さを発揮。2試合連続で先制するも直後に逆転を許す苦しい展開から、じわじわ点差を詰めて引き分けに持ち込む執念をみせた。「可能性を見ることができた強化試合だった。昨日より今日の2試合目の方が選手たちがリラックスしてゲームができたということで本当に意義があった」と振り返った。
 
 ただし、大きな課題が浮かび上がった。第1戦は7人の投手が9四球2死球で11失点。第2戦は押し出し四球を4つも献上し、7投手が12四球を記録。打線は2試合で4本塁打とパワフルさを発揮した一方、投手陣は2試合で23四死球18失点と明暗を分けた。

 見過ごせない事実に指揮官は「今回の試合のデータをしっかり分析すべきだと考えている」と答え、「来年の3月までにしっかり準備していきたい。今回ここにいる選手もいると思うが、(来年)1月に合流する選手もいる」と話し、メジャー組を加えたベストメンバー招集を示唆した。

 また今シリーズで話題になったストライクゾーンについても「映像を見て徹底的に分析して大会に備えたい」と、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見据えていた。

 収穫と課題を手にした韓国。来年3月の本大会予選ラウンドで再び東京ドームを舞台に日韓は相まみえる。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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