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CY賞2度の“球界最強左腕”「1対4の大型トレード」でドジャースへ? 米記者が示唆「グラスノーは拒否の権利を持っていない」

THE DIGEST編集部

2025.11.21

2年連続でサイ・ヤング賞を受賞した“最強左腕”のスクーバル。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースが、2024年と25年にサイ・ヤング賞を受賞した"球界最強左腕"タリク・スクーバルを受け入れるかもしれない。米メディア『The Athletic』のジム・ボウデン記者が現地11月20日の記事で言及した。

 デトロイト・タイガースはスクーバルの残留を望んでおり、すでに26年シーズン後に切れる契約の延長オファーを提示。しかし、スクーバルとスコット・ボラス代理人が望む金額と大きくかけ離れているという。スクーバル側はさらに高額のオファーを待っている状況で、26年オフにFAになった場合は「山本由伸の12年総額3億2500万ドル(約510億円)を上回る」とも報じられている。

 29歳のスクーバルは、24年に18勝4敗・防御率2.39、25年は13勝6敗・防御率2.21の成績を残し、2年連続でサイ・ヤング賞を受賞。そんなメジャー屈指の投手が市場に出れば、大型トレードになるのは必至だ。ボウデン記者は、そんな大型トレードを行なえる球団は限られると記し、そのひとつにドジャースを挙げた。

「ドジャースはすでに、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、山本由伸、大谷翔平と先発に4人のエースを擁し、佐々木朗希という期待の育成プロジェクトも抱えている。それでもエース級は何人いても問題ない。だからこそ、強力なパッケージを提案でき、長期の大型契約を行なう資金力を持つドジャースの名前が挙がってくる」

 
 このようにドジャース側の状況を説明したボウデン記者は、スクーバル獲得の対価として、26歳のエメット・シーハン投手、25歳のジャスティン・ロブレスキー投手、21歳のジャクソン・フェリス投手、20歳にザイア・ホープ外野手の4選手を差し出す可能性に触れた。フェリスとホープはドジャース傘下2Aタルサ・ドリラーズの有望選手だ。

「シーハンとロブレスキーはメジャーレベルの即戦力。フェリスもメジャー登板の準備を着々と整えている。フェリスは過去2シーズン2Aで防御率3.62。26年シーズンは3Aで先発するはずだ。ホープも高いポテンシャルを秘めている。パワーとスピードを兼ね備えた外野手で、出塁率も平均以上。中堅手としての守備力も高い」

 さらにボウデン記者は「もうひとつの案がある」と記載。「シーハンの代わりにグラスノーを加えるものだ」と続けた。「タイガースにとってはスクーバルに代わる先発ローテーションの筆頭を獲得できる。グラスノーはトレード拒否の権利を持っていない」。

"最強左腕"スクーバルの去就に大きな注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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