ロサンゼルス・ドジャースのテオスカー・ヘルナンデスを巡り、MLB複数球団がトレード交渉の席で名前を挙げていると、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者が報じた。

　この報道に対して、ドジャース専門メディア『Dodgers Tailgate』は現地12月４日、公式Xで「T・ヘルナンデスが放出される可能性は低い」と断言。「過去２年間の貢献度を見れば明らかだ」と伝え、その理由について複数の根拠を並べた。
  　まず同メディアは、T・ヘルナンデスの過去２シーズンの成績に着目。合計で「レギュラーシーズン58本塁打、OPS.793」と高い打撃スタッツを紹介する。ドジャース１年目だった24年は154試合に出場し、打率.272、33本塁打、OPS.840（出塁率.339、長打率.501）の好成績をマーク。25年は134試合で打率.247、25本塁打、OPS.738（出塁率.284、長打率.454）と前年に比べて成績を落としてしまったが、同メディアは直近シーズンの実績からT・ヘルナンデスの“貢献度の高さ”を強調した。

　さらにもうひとつ、ドジャースがT・ヘルナンデスを放出する可能性が低い理由として、24年と25年のポストシーズンで残した実績に触れている。「ドジャースが２年連続で世界一に輝いたポストシーズンで、T・ヘルナンデスは25打点でチームトップを記録。さらにチーム２位となる８本塁打をマークした」と記述。プレーオフでの勝負強さを主張した。

　ドジャースの守備力強化に関連して浮上した背番号37のトレード案だが、同メディアの指摘通り、２シーズンの貢献度を考えれば、球団が簡単に手放すとは考えにくい。現時点では残留の線が濃厚だと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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