ロサンゼルス・ドジャースがFA市場の大物、カイル・タッカーとコディ・ベリンジャーの獲得には動かなかもしれない。

「タッカーとベリンジャーのファンの皆さん、申し訳ございません」。ドジャース専門メディア『Dodgers Way』はこのように記し、「関係者によると、ドジャースはFA選手を獲りにいかず、トレードで外野手を補強したいと考えている」と報じた。

　今オフ、ドジャースは退団したマイケル・コンフォートの後継者として、外野手を補強すると報じられている。その候補者としてタッカー（カブスからFA）やベリンジャー（ヤンキースからFA）、さらにバイロン・バクストン（ツインズ）、ブレンダン・ドノバン（カーディナルス）、スティーブン・クワン（ガーディアンズ）といった名前が取りざたされている。

　続けて同メディアは、「ドジャースのリストのなかに、ラーズ・ヌートバーが含まれている可能性がある」という『The Athletic』の記事を引用。「驚く名前だ」とヌートバーを称し、「外野の３ポジションをスムーズにこなすし、通算打率.242、出塁率.341、長打率.406。シーズンで14本塁打以上、48打点以上を記録したことはないが、ドジャースにとって魅力的な存在になるだろう」と報じた。

  「ドジャースのファンのなかには、タッカーやベリンジャーといった大物外野手が市場にいるなか、ヌートバーの獲得に動くことを良しとしない人もいるかもしれない。しかし、ヌートバーの実績は悪くなく、2025年は予想以上の結果を出したと言える。シーズンの大半でプレーオフ争いを演じたカーディナルスで、毎日のように出場していた事実が物語る」

　年齢的にも28歳と脂が乗った時期でもあり、同メディアは「全盛期はこれからかもしれない。多くのスター選手に囲まれたラインアップのなかで、多くの打席を迎えるだろう。結局のところ、隠れたベスト選手かもしれない」と評価した。

　10月７日に両足かかとの手術を受けたヌートバーは、来シーズンの開幕はもちろん、侍ジャパンの一員としてWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）に出場することは難しいと見られている。それでもドジャースは獲得に動くのか。

構成●THE DIGEST編集部

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