今オフ、読売ジャイアンツからポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指している岡本和真は、現時点でメジャー球団との契約合意には至っていない。チームとの交渉期限は来年の１月４日（日本時間５日）と、刻一刻迫っている。

　その去就が注目されているなか、『MLB.com』のアンドリュー・サイモン記者は「残り14人のトップ・フリーエージェントにぴったりのチーム」と題した記事を配信。カイル・タッカー（前シカゴ・カブス）やアレックス・ブレグマン（前ボストン・レッドソックス）らと並び、岡本の移籍先も占った。

　タッカーはトロント・ブルージェイズ、ブレグマンはレッドソックス残留と予想した同記者は、岡本についてはピッツバーグ・パイレーツが最も適していると見立てる。
  　記事内では、まずパイレーツが今オフにブランドン・ラウをトレードで、サンディエゴ・パドレスからFAとなっていたライアン・オハーンを獲得し、今オフ積極的な補強をしていると紹介。そのうえで日本人スラッガー加入の意義を、こう説明する。

「ピッツバーグがもう一つ重要な支出への欲求を持つ限り、止める理由はない。2025年にメジャー30球団で最少得点を記録し、５番目に少ない失点だったチームは、ポール・スキーンズを始めとする投手陣に、チームを10月（のプレーオフ）に復帰させる最高のチャンスを与えたいなら、岡本を招聘することはこの世界で最も理にかなっている」

　今季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたスキーンズら投手陣の奮闘で少ない失点だったにもかかわらず、深刻な得点力不足もありナ・リーグ中地区最下位に終わったパイレーツ。MLB識者は、岡本がチームの打撃力向上に貢献できるとみており、新天地にふさわしいと断じている。

　一部米メディアによると、パイレーツと岡本陣営は、すでに複数回オンライン面談を行なっており、継続的な意思疎通を図っていると報じられている。巨人の若き主砲の周辺が騒がしくなってきた。

構成●THE DIGEST編集部

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