現地12月23日、読売ジャイアンツからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指している岡本和真に、ピッツバーグ・パイレーツが獲得に向けた動きを見せていると、パイレーツ地元メディア『Bucs Dugout』が報じた。

　同メディアによると、パイレーツは今オフ、複数の打者補強を検討しており、その候補のひとりとして岡本の名前が挙がっている。岡本は巨人の主砲として長年実績を残し、ポスティングによるMLB挑戦を表明。来年１月４日（日本時間５日）までにMLB球団と契約しなければ、巨人へ復帰する状況にある。
  　地元メディア『Pittsburgh Post-Gazette』紙のコリン・ビーズリー記者は、「パイレーツと岡本陣営は、すでに複数回オンライン会議を行なっている」と明かし、両者が継続的に意思疎通を図っていると伝えた。

　一方で『Bucs Dugout』は、岡本を巡るフリーエージェント市場は依然として流動的で、どの球団が最有力かを示す決定的な材料はないとし、ボストン・レッドソックスやトロント・ブルージェイズの名前も噂として挙げている。

　岡本はNPB通算248本塁打を誇り、2018年～23年まで６年連続30本塁打以上を記録した右の強打者。メジャーの剛速球への対応について疑問視する声もあるが、パイレーツには三塁手に空きがあり、岡本は少なくとも十分に戦力となる存在と見られている。

　２年連続ナショナル・リーグ中地区最下位に沈んでいるパイレーツは、再建期からの脱却を目指す局面にある。中軸を担える打者の補強は喫緊の課題であり、岡本の去就は今後のチーム編成を左右する可能性が高い。期限となる１月４日までに、どのような決断が下されるのか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】岡本和真 2025シーズンハイライト