「焦りや不安といった、ネガティブな雰囲気は全くないですね」
埼玉西武ライオンズの新キャプテン・源田壮亮は、新シーズンを迎えるチームについて、そう語ってくれた。
2年連続でリーグ優勝を果たしているとはいえ、チーム不動のセンターでリードオフマンだった秋山翔吾がシンシナティ・レッズへと移籍。昨年の菊池雄星、浅村栄斗、炭谷銀仁朗に続き、2年連続で「優勝の立役者」がチームを去った。戦力がダウンしているのは、間違いない。
それでも「ネガティブな雰囲気はない」と言い切る源田の言葉に嘘がないのは、宮崎・南郷スタジアムで行われた春季キャンプを見れば明らかだった。
源田を筆頭に、森友哉、山川穂高といった主力選手が練習からのびのびとプレーし、大きな声で選手たちを鼓舞する。V2の自信か、はたまた新チームへの手ごたえがそうさせるのか、確かにチーム全体からマイナスの感情は一切感じられない。
そもそも、FA制度導入以降の西武は「主力流出」と常に向き合いながらチーム作りを行ってきた。過去、FAで他球団に移籍した選手の数は実に19人。これは12球団最多の数字だ。1980~1990年代前半のような「常勝軍団」を作ることは難しくなったが、それでもコンスタントにリーグ上位を維持し続けてきた歴史が、西武という球団にはある。
「焦りはない」と源田が語るのも、そういった過去の歴史、さらに言えば3名もの主力が抜けながらリーグ連覇を果たした昨季の自信があるからだろう。
もちろん、チームの現状を楽観視しているわけではない。源田自身も「戦力が落ちたのは間違いない」と認めつつ、新たな戦力の台頭、さらには現有戦力の底上げに大きな手ごたえを感じているのだ。
「若い選手はとにかく目の色を変えて『自分がポジションを奪うんだ』という気持ちでプレーしています。秋山さんが抜けた穴はそう簡単に埋まるものではないけど、そうやってたくさんの選手が少しずつ『埋める努力』をすることで、傷も最小限に抑えられるんじゃないかなと。僕自身にも、当然変化はあります。クリーンナップが12球団で一番強力なので、昨季までは基本的に『つなぐ』事しか考えていませんでした。『自分が決めてやろう』と思った瞬間は、1年間通してもほぼなかったと思います。ただ、今年はもう少し欲を出してもいいのかなと。状況次第では『決めてやろう』というつもりで打席に立つ機会も増えるかもしれません」
埼玉西武ライオンズの新キャプテン・源田壮亮は、新シーズンを迎えるチームについて、そう語ってくれた。
2年連続でリーグ優勝を果たしているとはいえ、チーム不動のセンターでリードオフマンだった秋山翔吾がシンシナティ・レッズへと移籍。昨年の菊池雄星、浅村栄斗、炭谷銀仁朗に続き、2年連続で「優勝の立役者」がチームを去った。戦力がダウンしているのは、間違いない。
それでも「ネガティブな雰囲気はない」と言い切る源田の言葉に嘘がないのは、宮崎・南郷スタジアムで行われた春季キャンプを見れば明らかだった。
源田を筆頭に、森友哉、山川穂高といった主力選手が練習からのびのびとプレーし、大きな声で選手たちを鼓舞する。V2の自信か、はたまた新チームへの手ごたえがそうさせるのか、確かにチーム全体からマイナスの感情は一切感じられない。
そもそも、FA制度導入以降の西武は「主力流出」と常に向き合いながらチーム作りを行ってきた。過去、FAで他球団に移籍した選手の数は実に19人。これは12球団最多の数字だ。1980~1990年代前半のような「常勝軍団」を作ることは難しくなったが、それでもコンスタントにリーグ上位を維持し続けてきた歴史が、西武という球団にはある。
「焦りはない」と源田が語るのも、そういった過去の歴史、さらに言えば3名もの主力が抜けながらリーグ連覇を果たした昨季の自信があるからだろう。
もちろん、チームの現状を楽観視しているわけではない。源田自身も「戦力が落ちたのは間違いない」と認めつつ、新たな戦力の台頭、さらには現有戦力の底上げに大きな手ごたえを感じているのだ。
「若い選手はとにかく目の色を変えて『自分がポジションを奪うんだ』という気持ちでプレーしています。秋山さんが抜けた穴はそう簡単に埋まるものではないけど、そうやってたくさんの選手が少しずつ『埋める努力』をすることで、傷も最小限に抑えられるんじゃないかなと。僕自身にも、当然変化はあります。クリーンナップが12球団で一番強力なので、昨季までは基本的に『つなぐ』事しか考えていませんでした。『自分が決めてやろう』と思った瞬間は、1年間通してもほぼなかったと思います。ただ、今年はもう少し欲を出してもいいのかなと。状況次第では『決めてやろう』というつもりで打席に立つ機会も増えるかもしれません」