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プロ野球

「プロ野球は終わってしまう」ポスティングによるMLB流出に元盗塁王が“危機感” 「NPBを魅力あるものに…」独自な改革案を提示

THE DIGEST編集部

2026.01.31

左から村上、今井、岡本はポスティングシステムを利用してMLB移籍を実現した。(C)Getty Images

左から村上、今井、岡本はポスティングシステムを利用してMLB移籍を実現した。(C)Getty Images

 昨年のセ・リーグ王者である阪神タイガースの佐藤輝明は、現時点で2026年シーズンの契約が未更改になっている。チームの顔として昨季は自己最多40本塁打、102打点で2冠に輝きMVPを受賞した若き主砲にはメジャー挑戦の可能性が浮上しており、2月1日のキャンプインが迫るなか、その動向に注目が集まっている。

 交渉長期化の原因は、ポスティングシステムを利用したMLBへの移籍関連だと一部で報じられている。別のメジャー移籍の手段である海外フリーエージェント権は、最短取得が30歳になる29年。ゆえに早期のMLB移籍を実現するなら現状ポスティングシステムを利用するほかない。

 3月に開幕するWBC日本代表に初選出され、勢いに乗るサトテル。ファンの関心が集まるなか、現役時代は横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)で活躍し、盗塁王などのタイトルを獲得した高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで日本人選手のメジャー移籍を巡る昨今のポスティング制度について私見を述べた。

 高木氏はまず「(1998年に)ポスティングをやった時点で日本のプロ野球は危なくなるのは、想像がついていた」と切り出し、「だって見たい選手がほとんど(メジャーに)行くんだもの。(選手が)夢を語って、世の風潮が『人の夢は奪えないだろう』みたいになって」と当時の風潮を振り返る。

 事実、今オフも岡本和真(読売ジャイアンツ→トロント・ブルージェイズ)や村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ→シカゴ・ホワイトソックス)、今井達也(埼玉西武ライオンズ→ヒューストン・アストロズ)がポスティングを利用してMLB移籍を実現。NPBスター選手のメジャー流出は歯止めがきかない。
 
 そのなかで高木氏は花巻東高からスタンフォード大に進学してアメリカでプレーしている佐々木麟太郎や、今オフに慶應大からシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ常松広太郎を例に挙げ、今後は中学卒業時に渡米するケースも増えてくると危惧する。

 MLBの魅力については、「結局なんだっていったら、“金”だと思うんだよね。たしかにレベルも高いよ。レベルが高いところでやってみたい。それは、もちろん分かる。でも、それに伴ったお金だよね」と見立てる。

 そこで同氏は、NPBの選手たちにとってプロ野球がプレーしがいのあるステージにするための手段として、年俸アップを含めたアジアリーグの設立を提案する。「そういうことも含め、考える時期に来ている感じがするよ。韓国だって大企業があるから、そこを巻き込んだりとか、台湾もそうだよね」と続け、日本が中心となり韓国や台湾といった野球人気が高い国を巻き込んだ新リーグ構想をぶち上げた。

 そしてNPBを「魅力あるものに」と繰り返した同氏は、「何か手を打たないとプロ野球は終わってしまう」と主張。経験豊富な識者が、愛するNPBの現状に強い危機感を募らせた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】サトテルは未更改…高木豊氏がポスティングについて語る
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