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侍ジャパン

初の対外試合で打線大爆発。異例の対外試合初戦の大勝に見たハングリーな空気【侍ジャパン合宿レポート:6日目】

氏原英明

2026.02.23

佐藤が対外試合で大活躍。文句なしの国内トップ打者である彼が「アピール」を口にするのは……。(C)Getty Images

佐藤が対外試合で大活躍。文句なしの国内トップ打者である彼が「アピール」を口にするのは……。(C)Getty Images

 こんなスタートはなかなかない。

 第6回WBCに臨む侍ジャパンが2月22日、初めてソフトバンクとの対外試合を行い、13対3で圧勝した。7回裏の攻撃を前に雨のためコールドで打ち切りになったとはいえ、初回から4得点を挙げるなど打線が爆発。2本塁打を含む16安打の猛攻にはちょっと驚いた。

 過去の代表チームは対外試合の初戦で苦戦することが多く、不安要素が残ったものだ。中盤まで打線が機能せず、相手の投手レベルが落ちてようやく得点するということが多かったが、この日は1番に入った近藤健介が中前安打で口火を切ると、5連打で畳み掛けて試合の大勢を決めたのである。

「5回までしっかり試合に出れましたし、良い当たりは出せたんで良かったと思う」

 侍ジャパンの4番に入り、3安打5打点と活躍した佐藤輝明(阪神)は笑顔を見せた。シーズンオフから取り組んでいる「脱力しながらスウィングする」ことができていると、手応えを感じているようだ。
 
 これで今大会は安心だというわけではないが、いつもよりエンジンの回転数が高いことにいささか驚きを隠せない。これほどまで初戦の序盤から打線が機能したことはあっただろうか。指揮官の井端弘和はこう話す。

「練習の雰囲気を見てて例年よりっていうか、僕のイメージしてるよりみんな状態がいいなとは思ってたんですけど、やっぱり、今日の特に試合前のバッティングは短い時間でやっている中でもまたギアが上がったなっていうふうには思いました。非常にいい状態でバッターは来てるのかなと思います」

 指揮官の目に攻撃陣の状態の良さが目立つようだが、ふと考えたのはこれまでのチームとは何が違っているのかという点だ。もちろん、メジャー組が参加してからチームというのはできあがっていくし、最終判断はその時にしなければいけないが、現時点で流れているチームの空気にこれまで以上のものがあるのだろう。

 佐藤が面白いことを言っていた。

「いろんな選手と(技術の)話をしますし、練習だったり実践の中で試していいものがあれば使えるかなとか考えながらやっています。その中で(今日は)持ち味の長打が出せて良かった。しっかりアピールできれば、チャンスが出てくると思うので、しっかり自分のやるべきことができるように準備はしておきたい。僕はしっかりどんなところで回ってきても、仕事ができる準備をするだけだと思います」
 
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