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侍ジャパン

「日本とだけは当たりたくない」WBCカリブ決戦の裏事情…“オオタニ回避”が争点だったと海外紙

下村正幸

2026.03.14

日本との対戦は避けたかったベネズエラ。(C)Getty Images

日本との対戦は避けたかったベネズエラ。(C)Getty Images

 ベネズエラ対ドミニカ共和国のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールD最終戦は、現地で「カリブのエル・クラシコ」と称されると同時に、もう一つ重要な意味をはらんでいた。勝者には、準々決勝で前回王者である日本との対戦を回避できるという、計り知れないメリットがあったからだ。

 結果はドミニカが7対5で勝利を収め、グループ首位通過。準々決勝はプールC2位・韓国との対戦が決定した。中南米への玄関口、米国・マイアミを拠点とするスペイン語の日刊紙『El Nuevo Herald』は、決戦を前にこう報じていた。

「これはカリブの誇りを懸けた戦いである以上に、極めて大きな報酬が懸かった一戦だ。それは、準々決勝での日本回避である。ショウヘイ・オオタニが牽引する軍団があまりに巨大な輝きを放っている今、誰もができるだけ先まで当たりたくないと願う――。日本は今、そんな存在になっている」

 事実、日本はあらゆる対戦相手から標的とされるチームだ。米大手ニュース『CNN』スペイン語版も日本については「下馬評通り、堂々のプールC首位通過を果たした。重戦車のごとき破竹の勢いで4戦全勝を飾り、王者に相応しい戦いを見せた。ショウヘイ・オオタニを筆頭に、レアル・マドリーの『銀河系軍団』やバスケットボールの『ドリームチーム』を彷彿とさせる豪華絢爛な顔ぶれだ」と最大級の敬意を払っている。
 
 日本との大一番に向けて、ベネズエラのオマル・ロペス監督は、ボストン・レッドソックスの左腕レンジャー・スアレスを先発に指名した。ベネズエラの最大スポーツ紙『Meridiano』は、エース投入が「公然の秘密」であったとしたうえで、次のように期待を綴っている。

「新たなラウンドへと突入し、求められる基準も格段に跳ね上がる。ベネズエラにとって今大会で最も困難な相手である日本との対戦が決まった今、マウンドを託すべき先発投手はスアレスをおいて他にいない」

 ロペス監督は、「パニックに陥る必要はない。我々はドミニカ戦でも最後の1分まで戦い抜いた。日本戦でもその姿勢を貫くだけだ。神の御加護があれば、我々が勝利を掴むはずだ」と力強く語る。

 王者に挑むベネズエラの挑戦状は、すでに叩きつけられた。

文●下村正幸

【動画】アメリカ対カナダ、ドミニカ共和国対韓国、WBC準々決勝ダイジェスト!
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