MLB

「誰かゴミ箱を叩いてくれないかなぁ」カブス主砲が試合中に『サイン盗み』を求める“皮肉”が話題

2020.03.03

アストロズと関係ない試合で“サイン盗み”が大盛り上がりに。(C)Getty Images

 今オフに球界内外を騒がせたヒューストン・アストロズのサイン盗み。大批判を浴びているアストロズナインは、オープン戦のあらゆる球場で大ブーイングの洗礼を受けている。

 他球団の選手からも猛烈な批判のコメントが出ているが、3月2日(現地時間)に行われたアストロズとまったく関係のない試合中にも、件の『サイン盗み』の"余波"が見られた。

 シカゴ・カブスとロサンゼルス・エンジェルスが相まみえた一戦。この試合は大手スポーツメディア『ESPN』で放送され、選手数人は小型マイクを装着し、放送ブースとのやり取りを行うという試みが導入された。そして、カブスの主砲で通算218本塁打を放っているアンソニー・リゾーもマイクを付けて参加したのだが、ユーモラスな彼の放った言動が、「アストロズへの痛烈な皮肉だ」と大きな話題を呼んだ。
 
 3回、この日第2打席に立ったリゾーは、「ピッチャーが何を投げてくるか今考えているんだが」と口にすると、放送ブースから「何を投げてくるか分かった?」と質問が投げ返されてきた。ここでリゾーが痛快なコメントを残したのだ。

「いやーまったく分からない……。誰か、ゴミ箱を叩いてくれないかなぁ」

 これはもちろん、アストロズが『サイン盗み』を行った際に、ベンチからゴミ箱を叩いて球種を知らせていたことを痛烈に皮肉ったもの。リゾーのコメントを聞いた放送ブースは爆笑の渦に包まれた。当然、誰もゴミ箱は叩いてくれなかったのだが、さすがリゾーは相手の速球を見事にセンター前に運ぶヒットを放ち、ドヤ顔を披露した。

 動画を見たファンも、「アストロズの選手にはできないこと(笑)」「リゾー最高!」「カブスは嫌いだけど、このプレーは大好きだ」と放送席同様に大盛り上がりだったようだ。

 リゾーのコメントも、試合中に選手の生の声が聞けるのも、"メジャーらしさ"が詰まったシーンと言えるかも?

構成●SLUGGER編集部

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