春先から好投の続くカブスのダルビッシュ有。そんな右腕の好調ぶりにチームメイトたちも太鼓判を押している。

　ダルビッシュは、２月29日（日本時間３月1日）に行なわれたブルワーズとのオープン戦に先発で登板。先頭打者のオーランド・アルシアに初球を痛打される本塁打を許したが、最速98マイル（約157.7キロ）をマークするなど快投を見せ、２イニングを２安打３奪三振無四球１失点と見事にまとめた。

　今季初実戦で順調な調整ぶりを伺わせたダルビッシュには、チームメイトも賛辞を惜しまない。地元紙『Chicago Sun Times』の取材に応じたベテラン左腕のジョン・レスターは、「彼ができることが羨ましい」と語った。

「彼が昨シーズンの後半戦のような投球をしてくれれば、もちろんチームにとって助けになる。そうなれば、僕らも彼の背中に少しだけ頼れるよね。彼が開幕投手になっても驚きはないよ」
  　同じくダルビッシュと開幕ローテーションを争うカイル・ヘンドリックスは、レスターの意見に同調したうえで、日本人右腕を開幕投手に推した。

「もちろん開幕投手になれたら素晴らしい。誰もがそれが名誉であることを理解している。けど、僕はユウがいいと思う。彼は昨シーズンの終盤に好投していた」

　チームメイトたちが指摘する通り、昨シーズンの後半戦に制球力が改善されたダルビッシュは、81回２／３を投げて118奪三振を奪うなど好投を見せていた。その好調ぶりを維持している今春の仕上がりを見るかぎり、開幕投手の有力候補とされるのは必然かもしれない。

　地元紙『Chicago Sun Times』も、「ダルビッシュはカブス移籍後、最も落ち着いて自信を持っている状態に見える。この今春の状態を見れば、デビッド・ロス監督がすることは、『彼を開幕投手にする』と発表するだけである」と綴っており、テキサス・レンジャーズ時代の17年以来２度目となるメジャーの開幕マウンドに立つ可能性は高そうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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