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MLB

今季初のサヨナラ負けでも切らなかったド軍“最強カード” 大谷翔平を代打起用しなかった苦渋のワケ「延長戦なら使っていた」

THE DIGEST編集部

2026.06.05

延長戦に入ったら代打で投入する予定だったドジャースの大谷。(C)Getty Images

延長戦に入ったら代打で投入する予定だったドジャースの大谷。(C)Getty Images

 現地6月4日(日本時間5日)、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に2対3で逆転負けを喫した。

 この試合で大きな注目を集めたのが、ベンチスタートだった大谷翔平を最後まで“起用しなかった”デーブ・ロバーツ監督の判断だ。この采配の背景について、地元日刊紙『Los Angeles Times』がその舞台裏を報じている。
 
 前日は投打の二刀流として出場した大谷は、投げては6回2安打1四球無失点で防御率は0.74に良化。打っては3安打5出塁と無双の活躍ぶりだった。ゆえに、この日は休養日として、先発メンバーから外れていた。

 試合は終盤まで緊迫した接戦となり、終盤に代打起用の可能性もあったが、デーブ・ロバーツ監督は「ここぞという場面でなければならなかった」と説明。同紙によると、指揮官は9回裏を無失点で切り抜けて延長戦に入った場合、ミゲル・ロハスに代えて大谷を投入する構想を持っていたという。

 ドジャースは5回に三塁手のマックス・マンシーが相手一塁手と激突して負傷交代するアクシデントもあり、すでにベンチの野手陣を使い切る状況に追い込まれていた。そのため、大谷を9回の攻撃で起用した場合、その裏の守備陣の再編成が極めて難しくなるリスクを抱えていた。

 試合後、『Los Angeles Times』のマディ・リー記者は、ロバーツ監督のコメントとして「ショウヘイを使った後、どうやって守備を回すかを考えながら2イニングを戦いたくはなかった」と伝えている。さらに指揮官は「延長戦に入ったら、そこでショウヘイを起用していただろう」とも話しており、大谷は勝負どころまで温存する方針だったことを明かした。

 2対2の同点で迎えた9回、2死からウィル・スミスが二塁打を放ったことで、一時は大谷投入の可能性も浮上した。しかし、一塁が空いた状況で大谷を代打に送れば相手が申告敬遠を選択する可能性が高く、そのあと急造の守備配置(例えば大谷を外野で起用するなど)を強いられ、DH枠を失う問題まで発生するため首脳陣は起用を見送ったという。

 結果的にドジャースは延長戦へ持ち込めず、9回裏にダイヤモンドバックスにソロ本塁打を浴び今季初のサヨナラ負けを喫した。大谷を最後までベンチに残したロバーツ監督の判断は現地でも小さくない議論を呼んだが、単なる温存ではなく、限られた戦力事情と守備面を考慮した末の決断だったことがうかがえる。

 ベンチメンバーが枯渇した状況下での今回の采配は、二刀流スターの起用法の難しさを改めて浮き彫りにしたゲームだったと言える。

構成●THE DIGEST編集部

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