双方の食い違いによるものなのだろうか。
先月末、前田健太(ミネソタ・ツインズ)が開設した自身のYouTubeチャンネルに投稿した一本の動画を巡り、前所属ロサンゼルス・ドジャースの編成トップが困惑している。
前田は『【これが真実】ツインズの移籍について話します』と題した動画内で、オフのトレードの裏側を赤裸々に告白。今回のトレードは「移籍したい、先発したいと球団に伝えた」と自らの要望だったと明かした。その理由としては、過去3年間は終盤戦に先発からリリーフに移ることになり、救援が嫌だったわけではないが、「先発ピッチャーとしてのプライドがある。先発として200勝を挙げたい」という想いがあったのだという。
これに対し、ドジャースからは「トレードに出したくはない。ただ、大物選手が絡むトレードだったら考える」と伝えられたという。
そして事実、2018年にア・リーグMVPに輝いたムーキー・ベッツとサイ・ヤング賞投手デビッド・プライスらが絡む三角トレードで前田はツインズへの移籍が決まりかけていた。この話は一度破談したものの、別の内容でツインズへのトレードが成立した。
しかし3月6日(現地時間)、『オレンジ・カウンティ・レジスター』紙のドジャース番記者、ビル・プラケット氏が「ドジャースは前田健太が先発投手をやりたいことは分かっていた一方、前田は一度もトレードを要求したことがなかった」と見出しの記事を公開。これが大きな話題を呼んでいる。
前田のYouTube動画を見たプラケット氏は、実際にトレード成立時にこうしたやり取りがあったのかと、ドジャースの編成トップに立つアンドリュー・フリードマン氏に質問。フリードマン氏は「確かにブルペン配置転換となった9月初旬に前田とやり取りの場を持った」と語り、200勝を目指していることも明かされるなど「本当に素晴らしい、心が打ち解け合った会話」と、動画内の一部は実際にあったことだと認めた。
しかし、「その時のやり取りの中で『トレードしてほしい』という要求はなかったし、そのようなことは一度も言われたことがない」と、前田からの発信でトレードが行われたわけではないと真正面から否定している。
果たして事の真相は分からないものの、プランケット記者は通訳を通すコミュニケーションの過程の中で、一部情報が抜け落ちてしまったのではないかと指摘している。
構成●SLUGGER編集部
先月末、前田健太(ミネソタ・ツインズ)が開設した自身のYouTubeチャンネルに投稿した一本の動画を巡り、前所属ロサンゼルス・ドジャースの編成トップが困惑している。
前田は『【これが真実】ツインズの移籍について話します』と題した動画内で、オフのトレードの裏側を赤裸々に告白。今回のトレードは「移籍したい、先発したいと球団に伝えた」と自らの要望だったと明かした。その理由としては、過去3年間は終盤戦に先発からリリーフに移ることになり、救援が嫌だったわけではないが、「先発ピッチャーとしてのプライドがある。先発として200勝を挙げたい」という想いがあったのだという。
これに対し、ドジャースからは「トレードに出したくはない。ただ、大物選手が絡むトレードだったら考える」と伝えられたという。
そして事実、2018年にア・リーグMVPに輝いたムーキー・ベッツとサイ・ヤング賞投手デビッド・プライスらが絡む三角トレードで前田はツインズへの移籍が決まりかけていた。この話は一度破談したものの、別の内容でツインズへのトレードが成立した。
しかし3月6日(現地時間)、『オレンジ・カウンティ・レジスター』紙のドジャース番記者、ビル・プラケット氏が「ドジャースは前田健太が先発投手をやりたいことは分かっていた一方、前田は一度もトレードを要求したことがなかった」と見出しの記事を公開。これが大きな話題を呼んでいる。
前田のYouTube動画を見たプラケット氏は、実際にトレード成立時にこうしたやり取りがあったのかと、ドジャースの編成トップに立つアンドリュー・フリードマン氏に質問。フリードマン氏は「確かにブルペン配置転換となった9月初旬に前田とやり取りの場を持った」と語り、200勝を目指していることも明かされるなど「本当に素晴らしい、心が打ち解け合った会話」と、動画内の一部は実際にあったことだと認めた。
しかし、「その時のやり取りの中で『トレードしてほしい』という要求はなかったし、そのようなことは一度も言われたことがない」と、前田からの発信でトレードが行われたわけではないと真正面から否定している。
果たして事の真相は分からないものの、プランケット記者は通訳を通すコミュニケーションの過程の中で、一部情報が抜け落ちてしまったのではないかと指摘している。
構成●SLUGGER編集部