プロ野球

【プロ野球ポジション別年俸ランキング|救援】パ・リーグ所属の守護神が軒並みランクイン。1位は復活を期す鷹の豪腕

THE DIGEST編集部

2020.03.10

ソフトバンクのデニス・サファテが救援投手トップの5億円!写真:朝日新聞社

 プロ野球選手、それは過酷なトレーニングと心無い批判に体も心もすり減らし、一生分を10数年で稼ぐ過酷な職業だ。そのため、優れた選手は莫大な年俸を手にする。今回は救援投手のポジション別の年俸ランキングを見てみよう。

<救援投手年俸ランキングTOP10>
1位 サファテ(ソフトバンク)5億円
2位 森唯斗(ソフトバンク)4億6000万円
3位 山﨑康晃(DeNA)3億5000万円
4位 増井浩俊(オリックス)3億円
5位 藤川球児(阪神)2億円
   益田直也(ロッテ)2億円
   牧田和久(楽天)2億円
   宮西尚生(日本ハム)2億円
9位 増田達至(西武)1億9000万円
10位 モイネロ(ソフトバンク)1億8000万円
※年俸は推定。『SLUGGER』調べ。
 
 昨季、パ・リーグでは25セーブ以上を挙げた投手が5人も出た一方で、セ・リーグでは山﨑1人のみ。そんな「有力なクローザーの不在」が如実に表れたのか、パ・リーグから8人がランクインしたのに対して、セ・リーグはわずかに2人という衝撃の結果となった。

 特に昨年日本一のソフトバンクからは、3人もランクインした。1位のサファテは一昨年の股関節の怪我の影響で昨年は登板ゼロに終わったが、3年契約の2年目のため高額年俸は維持。そのサファテに代わって昨季クローザーを務めたのが2位の森で、リーグ最多の37セーブを記録。日本シリーズでも全4試合に登板とフル回転して、チームを日本一に導いた。その活躍が認められ、オフの契約更改では1億8000万円の大幅アップを勝ち取り、日本人投手としては球団最高額を更新した。10位のモイネロも、セットアッパーとしてリーグ3位の34ホールドとフル回転。4倍近い増額となった。

 アメリカ帰りの牧田は5位にランクイン。昨季はメジャー登板ゼロに終わり、古巣の西武ではなく楽天で日本球界に復帰し、同じ元メジャーリーガーの藤川と同額の年俸を得ることとなった。昨季ストッパーへと返り咲いた藤川のように、牧田も輝きを取り戻せるだろうか。

 抑えとして経験豊富な二人の「ますだ」も揃ってランクインした。有望な若手の多いロッテ、強力な打線を擁する西武のどちらにとっても、Aクラス入りにはリリーフの安定が欠かせない。西武の増田はリーグ3連覇への要として、ロッテの益田は上位進出のキーマンとしての期待が、高額年俸に表れていると言えるだろう。

 中堅、ベテランの投手が多い中、山﨑、モイネロはまだ20代。今後の活躍次第でどこまで年俸が上がるのかにも注目だ。

構成●THE DIGEST 編集部