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「ベイスターズは進んでいる」尾形崇斗が明かすDeNA分析環境の真価 電撃トレード→先発転向を支えた「データ×感性」

萩原孝弘

2026.07.27

移籍後8度の先発登板で2勝2敗をマークする尾形。3度のクオリティスタートも達成している。写真:萩原孝弘

☆ 先発適正を証明するゲームメイク能力 

 福岡ソフトバンクホークスからシーズン途中の電撃トレードをキッカケに、リリーフから先発へと転向した尾形崇斗が、新天地で確かな存在感を示している。転向後の登板では5回まで投げきる先発として最低限の役割を高い確率で達成。先発陣に安定感をもたらしている。

 シーズンスタート時からローテーションを守り抜いているのは東克樹ただ一人という厳しい台所事情も相まって、新戦力の尾形の功績は極めて大きい。

 ただ本人の眼差しは常にチームの勝利を見つめている。
「理想を言えば、7回、8回と投げてファンの期待やベンチの期待に応えたいですし、徐々に増やしていければと思っています。でも、一番大事なのはチームが勝ち越している状態で終盤にバトンを渡すこと。先発として5回までにしっかりと自分のパフォーマンスを発揮し、ゲームを作ることが最低限の仕事だと思っています」

 ゲーム展開を見極めながら、着実にアドバンテージを保って勝ちパターンのピッチャーへつなげることが最重要。常勝軍団ソフトバンクで学んだ勝負論は、横浜の地でも活きている。
 
☆スマートな分析手法

 直近2試合では6イニングを投げきり、17日のヤクルト戦では5回までパーフェクトと圧巻投球を披露した。

 その尾形の投球を支える最大の武器は、試合直後から行なわれる徹底的な自己分析と、緻密なコンディショニング。もちろん初めて本格的に先発を任されていることもあり、試行錯誤の毎日が続く。

「練習での投球数をあえて少し減らしてみてどうなるか、リカバリーの部分でも試していたんです。それが試合の中での出力を出す、出さないという部分にうまくハマってきたのかなとも思います」

 そのうえで上手くデータと向き合い、思考も整える。登板を終えると即トラックマンの打球速度や各種データをチェックし、「防げた失点」と「運によるもの」を冷静に切り分けている。

「あのヒットはどういう打球だったのかはしっかりと分析します。防げたのかどうかは、割り切るためには必要ですから。予防はできても防止はできないことは多いです。野球は運の要素も多いので、自分がやるべきことがどれだけできたのかという部分にしっかりと向き合い、できたのに悪い結果が出たら、それは仕方のないことということを、これからもマウンドで持ち続けていたい」

 打球速度やコースのデータを見て、自分の狙い通りのアプローチができていたかを確認する。四球を出したり運悪くヒットになったりしても悲観しすぎず、ゲームの流れとして割り切る。起きてしまった事象を、エビデンスを元にして切り替える。それは自身の成長へ欠かせないものと捉えている。
 
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データは膨大「何が必要なのかを選択するチョイスのセンスはめちゃくちゃ大事」