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MLB

ダルビッシュが“20登板”ぶりの3四球。「自分の中ではダメダメでした」と反省も改善に自信

2020.03.12

昨季途中から覚醒していたダルビッシュが3つも四球を出したことに驚き!(C)Getty Images

昨季途中から覚醒していたダルビッシュが3つも四球を出したことに驚き!(C)Getty Images

珍しいことがあるものだ。

 3月11日(現地時間)、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)がサンディエゴ・パドレスとのオープン戦に先発。4回途中70球を投げて4安打4奪三振3四球1失点だった。5日の登板を体調不良でスキップするなど一抹の不安もよぎったが、速球はオープン戦初戦同様に最速98マイル(約158キロ)を計時するなど、力強いボールは健在だった。

 珍しかったのは3つもフォアボールを与えたことだ。メジャー通算与四球率は3.29と、表面的に数字を捉えれば珍しくもないのだろうが、思い出してほしい。昨季途中から見せたダルビッシュの快投を。

 実は、ダルビッシュが最後に3四球以上を出したのは、昨年6月5日の登板までさかのぼる。そして、次の10日コロラド・ロッキーズ戦から9月22日セントルイス・カーディナルス戦まで、実に18登板連続で2四球以下を継続。

 特に7月以降は圧巻の一言で、その間には124三振を奪いながら四球はわずか7個。K/BB17.71と驚異的なピッチングを披露していた。また、8月21日の試合では5先発連続で無四球&8奪三振以上というメジャー初の快挙も成し遂げている。
 
 年が明け、オープン戦最初の登板も無四球ピッチング。11日の登板がつごう“20試合”ぶりの3四球以上になったわけだ。

 だからこそ、だろう。某メディアの「順調調整」という記事に自身のツイッターで反応し、「順調と書いてくれていますが、自分の中ではダメダメでした。ただコンディショニング面、メカニック面で思い当たるふしがあるので次までには改善したい」とコメントを残している。

 昨年につかんだ手応えを忘れない--あの時のピッチングを年間通して継続できれば、メジャー2年目の2013年に2位に終わったサイ・ヤング賞投票で頂点に立てるはず。今年のダルビッシュへの期待度は膨らむばかりだ。

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構成●SLUGGER編集部
 
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