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筒香嘉智は憧れの地で生き生きと、笑顔で過ごしていた!【実況アナのキャンプ直撃レポート】

節丸裕一

2020.03.10

かねてより憧れていたメジャーリーグの舞台で、生き生きと楽しそうにプレーを見せる筒香。(C)Getty Images

かねてより憧れていたメジャーリーグの舞台で、生き生きと楽しそうにプレーを見せる筒香。(C)Getty Images

「お久しぶりです」
 タンパベイ・レイズのキャンプ地、フロリダ州ポートシャーロットで顔を合わせた筒香嘉智は、ずいぶん大きくなったように見える肉体とは対照的に、子供のようにスッキリした満面の笑顔だった。

 メジャーリーグは、筒香がプロ入り前から憧れていた舞台だ。純粋にメジャーリーグが好きで、近づきたくて、いつかはそこでプレーしたくて――筒香は己と向き合い、技を磨き、高めてきた。

 憧れの場所で活躍するにはどうしたらいいか。そのために、ボールを長く見て、身体に近いポイントで打つ、逆方向に強い打球を打つ技術を磨いてきた。プロ野球では、ときに遠回りに映るようなことにも辛抱強く取り組んで結果を残し、そして、ついにたどり着いた。
 
 筒香は充実の日々を送っていた。「もちろん不安もありますけど、期待もあるし、ワクワクもあるし、やってやろうという気持ちです」と語るスラッガーは、自分のペースでやりたい練習をやっているように見えた。それを許す首脳陣。筒香へのリスペクトの現れではないか。

 なぜ悠然と過ごすことができているのだろうか。筒香は本塁打&打点の二冠王に輝くなど大ブレイクを遂げた前年のオフに、2015年のオフシーズンのことを口にした。

「ドミニカ(共和国)の経験が大きかったですね。あれがなかったら、今も戸惑いがあったかもしれないぐらい、日本とは雰囲気も環境も全然違いますけど、あのときの経験があるから驚かないし、落ち着いていられるんだと思います」
 
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