猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で開幕は延期になったが、いずれの球団も来るべき時に備えて準備を進めている。果たして、オリックスの投手陣はどんな陣容で開幕を迎えるのか。一軍で出場機会を得られそうな選手を対象に、キャンプやオープン戦で見えてきた現時点での序列を整理する。

＜記号の見方＞
◎＝先発／ブルペンの柱、〇＝一軍有力、△＝一軍当落線上、★＝将来の主戦投手候補、×＝故障離脱中／開幕二軍濃厚

【先発】
◎山岡泰輔
◎山本由伸
◎田嶋大樹
〇村西良太【NEW】
△漆原大晟
△荒西大樹
△榊原翼
△鈴木優
△山崎福也
×K-鈴木
×東明大貴
×アルバース
×張奕
★宮城大弥【NEW】
★前佑囲斗【NEW】

　投手王国を築いてきたオリックスにしては珍しく、開幕ローテーションの６人が決まらない。３月14日現在、開幕投手に指名された山岡、本拠地開幕投手が内定していた山本、左腕の田嶋、ルーキーの村西までが“当確”ライン。山岡と山本のダブルエース以外はオープン戦で思うような結果が出せていないのが気になるところだ。
  　オープン戦でチャンスを与えられながら結果を出せず、西村徳文監督から「考え直さなきゃいけない」と開幕ローテ入りを白紙に戻された２年目の荒西。育成から支配下登録され、先発としての適性をテストしている漆原。さらにファーム調整中の榊原、K-鈴木、東明、鈴木優らが残り２枠を争うことになる。西村監督は「左は２枚欲しい」との意向だが、山崎福はロングリリーフに回ることが有力視され、漆原も先発と救援の両方に可能性を残している。近未来のエース候補であるルーキーの宮城、前の２人がシーズン中に上がってきたら面白い。