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「完全にネガティブに」イチロー氏、女子高校野球のレベル向上に脅威…そこからの発見を熱弁「このアプローチは面白い」【高校野球女子選抜vs.KOBE CHIBEN】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.09.14

高校野球女子選抜戦に1番・投手でフル出場したKOBE CHIBENのイチロー氏。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

「SATO presents 高校野球女子選抜vsイチロー選抜KOBE CHIBEN」が9月13日に開催され、KOBE CHIBENのイチロー氏は1番・ピッチャーでフル出場。打者として5打数2安打、投手としては9回で127球を投げて5安打17奪三振で2年連続の完封を果たした。この結果、2021年に始まった同試合で6年連続完投勝利となった。

 10月に53歳を迎える同氏が、女子高校生野球選手を投打で圧倒。2万5000人を超えた観客やテレビ中継、YouTube配信を見た多くの人がそう感じたと思われる。しかし、今回のイチロー氏は、かつてない危機感をもって試合に臨んでいたという。

 事前に今夏の「第30回記念全国高等学校 女子硬式野球選手権大会」をチェックしていたという同氏は、現在の女子高校野球について「思考を完全にネガティブにするほど、脅威を感じていたので、そういうレベルだと思います。実際にめちゃくちゃ嫌でした」と、明かした。

 ただ、日本が世界に誇るレジェンドは、厳しい状況からも学びを得たようだ。「でも、このアプローチは面白いとも思いました。なぜなら、最もダメなところからスタートしたら、良いことが見つかっていくから」とコメントする。そして、以下のように続けた。
 
「これは野球だけではなく、いろんなことにも。どうしてもポジティブになれないことはあるはずです。怖さを抱えて、それは勉強なのか仕事なのか、社会人と学生で違う。いろんな人が、それを抱える。どうやって乗り越えようかとする時に、ポジティブになりたがるじゃないですか。だけど、一番下に下げるやり方は、結構効果的なのでは、ヒントになるのでは、と思いました」

 そういった考えは現役時代にはあったのかと報道陣から問われると、「ポジティブに持っていこうとしたので、できるだけ良いところ、光を見出そうとしてやってきました」と振り返る。そして、「引退して、こういう野球をやっているからこそ生まれたもの。それも面白いと思いました」と述べた。

 現役を離れてからも、どん欲にトレーニングに取り組み、50歳を超えてもアスリート体型を維持しているイチロー氏は、メンタル面で新たな発見をしたようだ。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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