9月13日に行なわれた「SATO presents 高校野球女子選抜vsイチロー選抜KOBE CHIBEN」で、イチロー氏はKOBE CHIBENの1番・ピッチャーでスタメン出場。投打にわたる活躍で、チームの7対0の勝利をけん引した。
打者として、5打数2安打1得点で1番打者の役割を果たした。投手としては、9回で127球を投げて5安打17奪三振で2年連続の完封を達成。2021年の同エキシビションマッチのスタート以来、6年全てで完投勝利となった。
10月に53歳になるピッチャー・イチロー氏のストレートは最速で136キロに達し、120キロ台の変化球をまじえ、女子高校野球のトップ選手を圧倒した。それでも、本人のなかでは大きな疑問が生まれたようだ。
試合後の記者会見で報道陣から「現役時代と体型が変わらないのでは」と言われると、同意。「それが不思議で、身体は若い時とそんなに変わっていないつもりだけど、球速が遅い。体調が良いはずなのに、不思議も感じています」と切り出す。
加齢のせいなのかと問われると「そういうことなんだと思います」としつつ、「じゃあ、それが何なのか、具体的になかなか説明ができないです」と述べる。
そして、1996年のNPBオールスターとの違いに言及した。オリックスでプレーしパ・リーグのライトを守っていたイチロー氏を、9回2死の場面で仰木彬監督がクローザーに抜擢。対するセ・リーグの野村克也監督は球宴での野手の登板に反対し、松井秀喜氏に代打の高津臣吾氏を送った。
直前の投球練習では最速145キロをマークしたイチロー氏は、相手が投手の高津氏だったこともあり、より慎重に投げてMAX141キロでショートゴロに打ち取った。
当時を「全力じゃない。軽く投げているのに、140キロが出ているわけですよ」と振り返り、「今は全力で投げても136まで。不思議を解明したい」と意気込む。常人であれば年齢のせいだと結論付けるだろう原因を、はっきりさせたい意向を示した。
また昨年は事前に右肩、直前に内転筋を痛めていたなかで最速135キロをマークした。今回は左肩の負傷はあったものの、ピッチングへの影響はなかったという。
そのため、「去年、意外だったのは『痛いのに、それだけ出ているんだ』と、どちらかというと今年よりも去年の方が、不思議な現象。だから(今年と)『1キロしか変わらないの?』と思っちゃうんですよ。『それ何?』って」と、いぶかしがった。
一方、記者からウェイトトレーニングの数値に変化があるのかと尋ねられると「数値は取っていないです」と即答。その理由を「僕は、それをやり出したらバランスを崩します。フィーリングの人間、選手なので、数字に頼ったら、僕の特長は失われます」と説明した。
イチロー氏は、これからも人並外れた情熱をもってトレーニングで自分を追い込み、身体と対話しながら、野球で自身に起こる現象を追究し続けるのだろう。次回のKOBE CHIBENの試合とイチロー氏のパフォーマンスが、今から楽しみでならない。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
【記事】イチロー氏のKOBE CHIBENに大物が加入? 高校野球女子選抜に6年連続勝利 今回不参加の松坂大輔氏については…
【記事】「完全にネガティブに」イチロー氏、女子高校野球のレベル向上に脅威…そこからの発見を熱弁【高校野球女子選抜vs.KOBE CHIBEN】
【画像】高校野球女子選抜相手に気迫あふれる127球!東京ドームを盛り上げたイチロー氏
打者として、5打数2安打1得点で1番打者の役割を果たした。投手としては、9回で127球を投げて5安打17奪三振で2年連続の完封を達成。2021年の同エキシビションマッチのスタート以来、6年全てで完投勝利となった。
10月に53歳になるピッチャー・イチロー氏のストレートは最速で136キロに達し、120キロ台の変化球をまじえ、女子高校野球のトップ選手を圧倒した。それでも、本人のなかでは大きな疑問が生まれたようだ。
試合後の記者会見で報道陣から「現役時代と体型が変わらないのでは」と言われると、同意。「それが不思議で、身体は若い時とそんなに変わっていないつもりだけど、球速が遅い。体調が良いはずなのに、不思議も感じています」と切り出す。
加齢のせいなのかと問われると「そういうことなんだと思います」としつつ、「じゃあ、それが何なのか、具体的になかなか説明ができないです」と述べる。
そして、1996年のNPBオールスターとの違いに言及した。オリックスでプレーしパ・リーグのライトを守っていたイチロー氏を、9回2死の場面で仰木彬監督がクローザーに抜擢。対するセ・リーグの野村克也監督は球宴での野手の登板に反対し、松井秀喜氏に代打の高津臣吾氏を送った。
直前の投球練習では最速145キロをマークしたイチロー氏は、相手が投手の高津氏だったこともあり、より慎重に投げてMAX141キロでショートゴロに打ち取った。
当時を「全力じゃない。軽く投げているのに、140キロが出ているわけですよ」と振り返り、「今は全力で投げても136まで。不思議を解明したい」と意気込む。常人であれば年齢のせいだと結論付けるだろう原因を、はっきりさせたい意向を示した。
また昨年は事前に右肩、直前に内転筋を痛めていたなかで最速135キロをマークした。今回は左肩の負傷はあったものの、ピッチングへの影響はなかったという。
そのため、「去年、意外だったのは『痛いのに、それだけ出ているんだ』と、どちらかというと今年よりも去年の方が、不思議な現象。だから(今年と)『1キロしか変わらないの?』と思っちゃうんですよ。『それ何?』って」と、いぶかしがった。
一方、記者からウェイトトレーニングの数値に変化があるのかと尋ねられると「数値は取っていないです」と即答。その理由を「僕は、それをやり出したらバランスを崩します。フィーリングの人間、選手なので、数字に頼ったら、僕の特長は失われます」と説明した。
イチロー氏は、これからも人並外れた情熱をもってトレーニングで自分を追い込み、身体と対話しながら、野球で自身に起こる現象を追究し続けるのだろう。次回のKOBE CHIBENの試合とイチロー氏のパフォーマンスが、今から楽しみでならない。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
【記事】イチロー氏のKOBE CHIBENに大物が加入? 高校野球女子選抜に6年連続勝利 今回不参加の松坂大輔氏については…
【記事】「完全にネガティブに」イチロー氏、女子高校野球のレベル向上に脅威…そこからの発見を熱弁【高校野球女子選抜vs.KOBE CHIBEN】
【画像】高校野球女子選抜相手に気迫あふれる127球!東京ドームを盛り上げたイチロー氏
関連記事
- イチロー氏のKOBE CHIBENに大物が加入? 高校野球女子選抜に6年連続勝利 今回不参加の松坂大輔氏については…
- 「完全にネガティブに」イチロー氏、女子高校野球のレベル向上に脅威…そこからの発見を熱弁「このアプローチは面白い」【高校野球女子選抜vs.KOBE CHIBEN】
- イチロー氏から3安打! 神戸弘陵の左巧打者は卒業後にNPB女子チームへ「夢だった場所。もっと凄い選手になりたいです」【高校野球女子選抜vs.KOBE CHIBEN】
- イチロー氏が17奪三振の完封で6年連続完投勝利! KOBE CHIBENが高校野球女子選抜に7対0 松井秀喜氏と松井稼頭央氏はともに2安打1打点
- 【画像】高校野球女子選抜相手に気迫あふれる127球!東京ドームを盛り上げたイチロー氏




